1年次から学校の現場を通じて学び続ける。これからの時代の教員養成とは【変わる大学】

2020年度から新学習指導要領が小学校で全面実施され、順次中学校、高校でも実施されます。小学校はプログラミングや外国語が必修授業になるなど、新しい時代にあわせた指導方針が始動しています。新学習指導要領は主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)で、社会と連携・協働しながら、未来を創る資質や能力を育むことを目的としています。この目的を実現するために、学校の現場は大きく変わることが予想され、教育学部の教員養成課程にはアクティブラーニングに対応できる「コミュニケーション力」や「現場力」の養成が求められています。そこで今回は早期に学校の現場と関わる“現場教育”を実施している開智国際大学の取り組みをご紹介します。

この記事のポイント

「実践力」「少人数制」「国際英語教育」の3本柱で即戦力を育成

開智国際大学の教育学部は大きく3つの柱で、教育界で即戦力となれる教員養成をめざしています。1つ目が、1年次から学校の現場を体験するインターンシップなどによる「実践力」の養成、2つ目が教員になったときに生かせる「少人数教育」によるアクティブラーニングなど対話型授業の実践、3つ目が週4コマのネイティブ教員などによる「国際英語教育」。これらの3本柱で、教員として社会に出たときに、新学習指導要領に則った教育を現場で実践できる“チカラ”を磨いています。また、開智国際大学は併設校でのインターンシッププログラムを実施。併設校として開智小学校、開智望小学校、開智中学・高等学校、開智日本橋学園中学・高等学校があり、中でも開智日本橋学園中学校は国際バカロレアのMYP、DPの認定校、開智望小学校は国際バカロレアのPYPの認定校であり、幅広い教育を体験できることが大きな特長となっています。

1年次から学校の現場を体験し、実践的に学ぶインターンシップ

開智国際大学のインターンシップは1年次からスタートします。学校の現場を早期から体験することで、ステップを踏みながら集大成となる4年次の教育実習に備える独自の制度です。1・2年次のインターンシップは春休みの2月に大学の併設校で連続5日間行われます。例えば小学校は、基本的に1年次は開智望小学校、2年次は開智小学校で実施することで校風や制度の異なる学校を体験します。その事前準備として、新入生は入学したばかりの5月から運動会、秋の公開授業への参加などを経て、心構えを養います。また、中学校は併設校の教員と連絡を取り合いながら随時学校行事への参加や授業見学などを実施しています。1・2年次のうちから副担任のように担任教員の補助行動ができるほどに成長を遂げる学生もおり、大学入学後の早期から貴重な体験を積み重ねます。

集大成となる教育実習に向けて、より実践的な学びを深める

3年次には4年次の教育実習予定校も決定し、地元柏市をはじめ、埼玉や千葉県内の実習予定校の公立校などで、1年間を通じて週に1回以上の学校ボランティアに参加します。年間を通じて運動会や文化祭などの学校行事にも参加し、子どもたちの成長を教員と共に見つめていきます。また、1・2年次に実習する私立校と公立校の違いを体感することも重要です。1年次から現場の経験を積むインターンシップは、もちろん全てうまくいくわけではありません。最初は緊張して何もできず、子どもたちとも上手に接することができない場合もあります。そのような経験から学生それぞれが同級生と自分を比較し、自分自身を見つめ直し、次の行動や解決策を自ら考えることが大切なのです。そして、学校の現場のさまざまな教員と交流した経験を生かし、大学による模擬授業などを通じて課題を発見し、解決へ導く能力を育んでいきます。

これからの時代の「教員養成の新しいしくみ」がここにある

開智国際大学は、3年次までの現場体験で、教育実習に対する向き合い方が変わるそうです。ほとんどの学生が教育実習に対して不安を抱えるよりも“3年次に接した子どもたちとまた会える”と、期待し、楽しみにしている学生が多くなります。同時に、教育実習に心の余裕ができることから、教員採用試験対策にもじっくりと取り組むことができます。また、大学の授業はアクティブラーニングや最先端のICT教育の活用などにも取り組み、これからの時代の教育の変化に対応できる教員養成を行っています。既存の教員養成課程のしくみに捕らわれない開智国際大学の1年次からのインターンシップ制度。これは学生自身の大きな経験として、自分の夢をさらに高めるきっかけにもなり、これからの時代の教員養成のしくみとして大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。

開智国際大学
https://www.kaichi.ac.jp/

本掲載情報は2020年8月時点のものです。

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