短く忙しい夏休み、できるだけゆっくりリラックスできる休息時間の確保を【中学受験】

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今年は1学期の一斉休校の影響で、地域によっては8月上旬まで授業があるなど夏休みが非常に短くなっています。そのため塾の夏期講習もお盆前までは夜の授業を継続し、お盆期間中は昼の授業、お盆過ぎは夜の授業、と学校と夏期講習が重なる時期が出る場合もあります。この非常に忙しい夏休みをどう乗り切ればよいか、森上教育研究所がお伝えします。

ほっと一息つけるよう口やかましく言わず、好きなおやつなどを用意する

例年であれば、夏休みは塾に通っていてもゆっくり過ごす時間がとれます。しかし今年は、学校の授業と夏期講習が重なる期間は、暑いなか学校が終わったあとも塾に行く日が続き、非常に厳しい毎日を過ごすお子さんも出てきてしまいます。こうした状況においては、家庭でほっと一息つけるようなリラックスできる時間をできるだけ長くとってあげることが、何よりも大事です。

たとえば、学校から帰ってきて、塾に行くまでの時間にお子さんの好きなおやつを用意して、ほっと一息ついて笑顔になれる時間をとってあげてください。塾の途中や塾が終わってからの食事までにおなかが空いてしまわないようにという目的もありますが、忙しいなかでお子さんがうれしい気持ちになってリラックスできるという意味でも、好きなものをできるだけ選んであげるとよいでしょう。

また、スケジュールが厳しい分、つい保護者も気が急いてしまい「早く早く」と言ってしまいそうになりますが、そこは抑えましょう。そして、できるだけにこにこと笑顔で、口やかましくあれこれ言わず、子どもを放っておく時間を取るよう心がけることで、お子さんが落ち着いた気持ちでリラックスして過ごせるようにすることが大事です。ただし、健康管理のため、睡眠時間をしっかりとることができるよう、お子さんに早く寝るように促しましょう。

厳しい毎日を過ごすお子さんに必要なこと

  • ・ほっと一息つける時間をできるだけ長くとる
  • ・「早く早く」と言うのは抑える
  • ・睡眠時間をとるため早く寝るように促す

友達とのトラブルも増える時期、お子さんの表情に注意を

1学期の前半は休校で長い間友達と思いっきり遊ぶことができなかった分、今はお子さんも学校や塾で友達としっかり触れあって楽しく過ごせていると思います。一方で、友達との付き合いは良い面ばかりではなく、夏休みは友達とのトラブルも多くなる時期でもあります。特に5年生の時期は、女の子はちょうど思春期に入るころでもあり、いじめなどのトラブルが増えてきます。

学校から帰ってきたとき、塾から帰ってきたときにお子さんがどんな表情をしているのか、よく注意して見てあげてください。何か問題を抱えていそうな表情をしているときは、お子さんが何か話したそうにしていればどんどん話させましょう。そして、励ますというよりも話をしっかりと聞くという姿勢でいるほうが、お子さんにとって気が楽でしょう。

お子さんが話をしたがらないときは、あえて聞かずに大人扱いをしてあげることも大事です。ただし、お子さんの様子はしっかりと見守り、お子さんが話をしたくなったときには聞き役に回れるよう、家族の会話を途切れさせないようにする工夫が必要です。たとえば、女の子であればお母さんと一緒にお風呂に入るなど、会話をする時間を取るのもよいでしょう。

友達とのトラブルに注意

  • ・女の子はトラブルが多くなる時期
  • ・帰宅した際のお子さんの表情に注意
  • ・お子さんが話をしたくなったときには聞き役に回る

まとめ & 実践 TIPS

これまでにない短く忙しい夏休み。イレギュラーなことが多く保護者のかたもストレスが多いことと思います。保護者のかたもあまりがんばりすぎず、家族が笑顔でリラックスして過ごせるよう息抜きしつつ乗り切りましょう。


(著者:森上教育研究所)

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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