高校見学に行けない今、どう志望校を絞り込むか?【高校受験】

休校期間が長引くなか、中学3年生にとっては高校受験が気がかりとなっているかもしれません。各高校の学校説明会開催が危ぶまれるなかで、どう情報を集め、進路検討を進めていけばよいのでしょうか。3つのステップで志望校を検討することをおすすめします。

高校のウェブサイトから情報収集を

中学3年生になると、どの高校を志望するか検討を進めていかなければなりません。志望校の検討には、大きく3つのステップがあります。

ステップ1は、情報収集です。この段階では、自分の興味や関心のある学校すべての高校にアプローチする必要があります。情報収集の方法としておすすめなのは、高校のホームページをくまなくチェックすることです。
最近の高校はホームページをとても充実させています。授業やカリキュラムに関すること、行事・部活動・進学実績・進路指導方針などが掲載されています。私立高校の中には、食堂のメニューなどまで載せているところもあります。学校案内などのパンフレットもPDFでダウンロードできるケースも増えてきました。ホームページには、学校生活のほとんどが載っているといえるのです。

また、こまめにホームページをチェックしていれば、学校説明会がオンラインでの開催に移行した際にもいち早く情報を得ることができます。最近では志望者が多い高校の説明会はすぐに満席になってしまうので、貴重な機会を逃さぬよう随時情報収集を行ってください。
ホームページから十分な情報を得ておけば、今後ある程度絞ったうえで学校説明会に参加することができるのです。

保護者と子どもが一緒に学校説明会に参加する

志望校検討の2つめのステップは、3〜6校程度の学校に実際に行って見学をしたり、説明会に参加したりすることです。

見学会や説明会参加の際のポイントは、保護者と子どもが一緒に参加することです。子どもだけが説明会に参加し「すごくいい!」と学校を気に入ったものの、保護者はピンとこないというケースはよくあります。親子でズレがあると、なかなか話が進まないものです。逆もしかりで、保護者だけが学校を気に入ったとしてもうまくはいきません。
保護者と子どもそろって参加することで、「この学校いいね」と感覚を共有でき、家族会議がスムーズに進むのです。

今年は説明会への参加人数が制限されるかもしれませんし、オンラインによる開催も考えられます。保護者と子どもが一緒に参加することはぜひお願いしたいポイントです。

悩んだらもう一回高校に行ってみる

志望校検討の3つめのステップは、1校に絞り込み、進路を決定することです。
決断が迫られる時期になったとしても、「A高校とB高校のどちらも気に入り迷ってしまう……」と、どうしても決めきれないこともあるでしょう。その場合には、再度迷っている2校をもう一度見てみましょう。
時期的に説明会などは終わっているかもしれませんが、その学校の日常を見ることができます。夕方に行けば、部活動の様子や生徒たちが帰宅する姿を見ることもできるかもしれません。

そのうえで、自分が「ここだ!」という感覚を大事にしてほしいと思います。「そんな漠然とした理由で進路を決めていいの?」と思うかもしれませんが、情報をきちんと精査したあとは、言葉にできないインスピレーションこそ重視すべきなのです。

とはいえ、全員が第1志望を受けられるわけではないでしょう。成績的に厳しい場合やご家庭の方針などで、第2志望や第3志望の学校を受験することもあります。その場合にも、今回紹介しました志望校検討の3つのステップを踏んでいれば、「第2志望や第3志望を用意していなかった」と焦ることはなくなります。

今年は、進路イベントの開催が危ぶまれるなどイレギュラーな事態も予測されます。今のうちに高校のホームページを活用して、情報をきちんと集めたうえで、志望校を決定できるよう準備を進めておけるとよいですね。

プロフィール

浅野剛

浅野剛

ベネッセ教育総合研究所 特任研究員
進研ゼミ 高校受験総合情報センター センター長
元大手進学塾高校入試担当部長、入試情報統括を歴任。30年にわたって受験指導を行い、多数の生徒を志望校に合格させてきた高校受験のエキスパート。現在は、中学生・保護者向け入試説明会の講演をはじめ、中学校での進路講演なども担当。

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