我が子に合った志望校はどう探す?学校説明会や行事に参加できないとき保護者にできること【中学受験】

中学校選びは、お子さま本人がその学校に「行きたいと思うこと」がいちばんですが、そのほかに、お子さまが「活躍できそうな場があるか」「居心地がよさそうか」という観点も大切です。
例年ならば、中学受験を考えているご家庭は、春から秋にかけて、複数の中学校の学校説明会や行事に足を運び、どの中学校が我が子に合いそうかを検討していきますが、2020年5月中旬時点では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの中学校で学校説明会や行事が中止や延期になっている状況です。
このような状況のなか、お子さまに合いそうな中学校はどうやって探していけばよいのでしょうか。森上教育研究所がお伝えします。

本来は学校説明会や行事に足を運んで検討していくのが理想

志望校として検討中の中学校に実際に行ってみたことがきっかけで、お子さまの「この学校に行きたい!」という気持ちが強くなり、勉強へのモチベーションが上がったという話はよく聞きます。また一方で、第1志望の中学校で「あれ? 思っていた印象とちょっと違うな」「この校風は我が子には合わないかもしれない」と感じて、急ぎほかの中学校を検討することになるケースもあります。

実際に中学校の校内に入り、先生や在校生の様子を見たり、校長先生などから直接お話を聞いたりすると、その学校の雰囲気がなんとなく五感で感じられるものです。また複数の中学校に行ってみると、学校ごとの違いも見えてきます。
本来は、やはり気になる中学校には、親子で実際に足を運んでみるのがいちばんです。
でも、現在のように、中学校に足を運ぶ機会がない場合は、まずは気になる中学校のWebサイトをじっくり見てみましょう。お手元にその学校のパンフレットがあれば、改めてパンフレットも眺めてみてください。

中学校のWebサイトやパンフレットの情報はどう見ればよいか

Webサイトやパンフレットの情報は、実際に自身で中学校を見学して得られる情報と比べると、中学校側が特にアピールしたい情報を選んで掲載していることもあり、どうしてもよく見えてしまいがちです。
では、Webサイトやパンフレットを見るときには、どのような点に気をつけて見ればよいのでしょうか。

見学とまったく同じようにとはいかないかもしれませんが、その中学校を見学するような気持ちで、Webサイトやパンフレットの校長先生のメッセージを読み、生徒たちの学校生活を紹介する場面などを見てみてください。
このような見方で複数の中学校を比較してみると、学校ごとに何を大切にしているかの違いや、雰囲気が異なることを感じ取ることができるのではないかと思います。

Webサイトやパンフレットは、お子さまとも一緒に見て、お子さまがよい印象を持った中学校があれば、その理由を聞いてみましょう。
お子さまがその中学校に「行ってみたい」と思うポイント、「嫌だ(心配だ)」と思うポイントがある程度わかれば、保護者のほうで中学校を探しやすくなります。

お子さまがその中学校に実際に通うことになったら「活躍できそうな場があるか」「居心地がよさそうか」というようなことは、Webサイトやパンフレットの情報だけで判断するのは難しいものですが、もしよさそうだと思える中学校があれば、志望校の候補としてメモなどに情報を控えておきましょう。

学校紹介の動画を親子で会話しながら見る

Webサイト上で学校紹介の動画が視聴できる中学校が増えています。保護者のかたが学校紹介の動画をご覧になる場合は、動画のなかで紹介されている内容に「なるほど」と納得したり、この学校に「期待できそうだ」と感じたりするか、ということを意識しながら見てみましょう。
学校紹介の動画は、ぜひ親子で気軽に感想を言い合いながら見るのがおすすめです。お子さまが動画を見ているときの反応から、お子さまがその中学校にどんな印象を持ったかということが少しは予想できるのではないかと思います。
実際に学校説明会などに参加する場合は、先生方もいらっしゃるので親子とも多少緊張して、その場では親子の会話も控えめになりがちですが、自宅で動画を視聴する場合は、リラックスした状態で会話も自由にすることができるのはよい点です。

実際に受験しようと思う中学校には、いずれ足を運んで

まだ新型コロナウイルスの収束が見えず、学校説明会などの実施日も未定の中学校が少なくない状況ですが、今後、感染の心配が減り、中学校で学校説明会や行事などが行われるようになったら、気になる中学校には、できるだけ実際に足を運んでみてください。
学校説明会や行事が開催されるようになったときに、気になる中学校を効率よく見て回ることができるよう、今のうちに中学校のWebサイトやパンフレットを活用して、お子さまに合いそうな中学校を複数見つけておきたいものです。

まずは健康第一で、できることを進めていく

今後、新型コロナウイルスの早期の収束が見えなければ、入試自体が例年どおりに実施できるのかという心配もありますが、いまはお子さまやご家族の健康を第一に、志望校探しについては、まずはご自宅で収集できる情報をもとにして準備を進めていきましょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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