入試直前志望者動向・男子編【中学受験】11月四模試では中位校人気が顕著

中学入試がいよいよ本番を迎えようとしています。
森上教育研究所では、11月に実施された四模試で、昨年から志望者数を大きく伸ばした学校を分析しました。昨年の実倍率に基づき、その中でも今年特に高倍率になりそうな学校を予測します。今回は男子の動向です。

2020年中学入試、男子は中位校・中堅校人気が特徴

まずは、男子の2月1日午前に入試を行う学校から志望者の動向を見ていきましょう。

成城は、340人もの志望者となりましたが、成城に限らず、模擬試験を受けずに入試を受ける生徒さんもいるので、実際にはより多くの受験者が集まる可能性もあります。
2月1日の男子の入試で特徴的なのは、巣鴨、世田谷学園、成城、芝浦工大附属など、中堅校が人気を集めているということです。巣鴨と世田谷学園は昨年、算数1科の午後入試を行い話題になった影響で、芝浦工業大学附属は豊洲に新校舎ができたことが人気の要因として考えられます。なお、芝浦工業大学附属は男子校としての募集は今年が最後で、来年からは共学になることが発表されています。

次に、2月1日の午後を見ていきましょう。

2月1日の午後で志望者数を伸ばしたのは、中位校という印象です。聖学院や足立学園など受けやすい偏差値の学校でしっかり実績を出している学校に、午後入試はシフトしています。巣鴨と世田谷学園は、難関校を受ける生徒が手堅い併願校として選んでいる側面もあるでしょう。これは、2月1日の中堅校を受けている生徒も同様で、同じ日の午後にこうした中位校を受験することが予測されます。中位校が第1志望という受験生は、慎重に併願校を選ばなければ、どの学校も残念な結果になるおそれがあるので、よくよく注意してほしいと思います。
次は、2月2日。午前と午後同時に見ていきましょう。

午前では、今年は青山学院が2月2日から3日に入試日を移動した関係で、他の付属校人気が高まっています。従来なら青山学院を受験する層の生徒たちが志望している立教池袋や法政大第二などがそれに当たります。
青稜と国学院久我山は中堅校の人気校で、依然として高い倍率で推移しています。
午後は、穎明館の人気が目立ちます。日本大学、日大豊山など日大を冠している中学校は安定した人気があります。中位校の代表的な存在として志望者を集めている模様です。
また、2日は午前午後共に共学校が多いのも特徴といえるでしょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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