四模試志願者数は前年比3%増 どうなる?2020年度中学受験

9月の四模試志願者数は、前年比で約3%増となり、来年度の入試は厳しくなることが予想されます。9月の模試の志願者数から見る倍率状況を森上教育研究所がお伝えします。

23区だけでなく、三多摩の一部でも受験者数は増加

まず、大学付属化により人気が上昇した学校がいくつかあります。今回、青山学院の名を冠して募集する浦和ルーテルは志願者倍率が3倍増で、このまま推移すると6倍もの高倍率になることも予想されます。また、2年目となる目黒日大も同様に、前年比1.5~2.5倍の志願者倍率となっています。

男子校の進学校では、1日の海城が3倍台となるほか、昨年1日の午後に入試を新設した巣鴨が2.6倍から4.2倍へ難化。同じく、世田谷も昨年に引き続き志願者数増加が見込まれます。また、武蔵・開成・麻布は堅調で、桐朋と駒場東邦も復調の兆しが見えます。

女子の進学校もおおむね堅調で、特に洗足の1回と東京女学館は4倍台の入試となりそうです。

共学中位校では、今年の春大幅に志願者数が増加した青稜・成城学園・東洋大京北などがありますが、青稜は男子で、成城学園は女子で大幅な勢いで増加しており、東洋大京北も女子の伸びが大きく、それぞれ5倍台も予想されます。青稜は、東京の湾岸地区に立地する学校ですが、同じ湾岸立地では、かえつ有明と芝浦工大も増加基調です。

また、23区内だけでなく、多摩地区の進学校も志願者数を伸ばしているのが今年の特徴といえるでしょう。その筆頭が穎明館で、2日午後入試は6~8倍台と高倍率になりそうです。加えて、帝京大学2回は3倍から4倍台へ、東京電機大学2日は6倍から7倍台後半、武蔵野大学も1倍から3倍台へ、明大中野八王子は女子が13倍台から16倍台になっており、多摩地区にある学校にもようやく人気がまわってきていることがわかります。

リスクに備えて埼玉県・千葉県・神奈川県の学校から確実な併願校を

続いて、埼玉県・千葉県・神奈川県の学校を見てみます。
埼玉県の中で志願者数を伸ばしたのは、大宮開成の男子、開智先端Aの女子、埼玉栄の男女、栄東東大II女子、城西川越特II男子などです。

千葉県は、東海大浦安や和洋国府台女子などは増加が著しくなったわけですが、和洋国府台人気の要因は、大学と別の敷地にあった中学校・高校を大学と同じ敷地内にしたことにより、駅から近くなったことが考えられます。

神奈川県は大きく増加している学校はありませんでしたが、森村学園1回が、3倍台となりそうです。

東京都の志願者数に対して、埼玉県・千葉県・神奈川県はまだ倍率が低い学校もあるため、確実にすべり止めとなる併願校をこの地域で受験することも考えてほしいと思います。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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