プチサンデーショックとは?2020年度入試倍率予想【中学受験】

9月の四模試志願者数をもとに、倍率状況と来年度の入試要項の変更点による注目ポイントを、森上教育研究所がお伝えします。

四模試受験者数は、前年比で約3%増 厳しい入試に

9月に実施された四模試受験者数は、前年比で約3%増という結果になり、全体の倍率は厳し目に推移しています。これは、東京都の小学6年生の人口が増えているということが大きな要因です。
特に、都内は従来受験者数が多かった23区に加えて、これまでに比較的緩やかだった三多摩の受験者数も一部ですが増加しています。また、従来人気が落ち着いていた女子校や男子校、中位校も復調している様子が見て取れました。

私立中学校人気は、人口が増加している現在の小学2年生までは続く見込みです。それぞれの中学校はこの間に改革を行っていくことになりますので、中学受験を考えているご家庭の保護者のかたは、注視を怠らないようにしたいものです。

人気の青山学院の入試日変更で競合校の入試に大きな影響が出る

来年度の入試要項変更でもっとも大きな点は、2月2日が日曜日であるために、プロテスタント校で入試日を他に移動させる学校があるということです。通称、「プチサンデーショック」です。

具体的には、人気校である青山学院と東洋英和が入試日を3日に移動することで他校に与える影響が大きそうです。たとえば、青山学院の9月模試での倍率は、男子3.7倍、女子は4.7倍という大変な高倍率となりました。この移動によって、3日に入試を実施する明治・法政・明大中野八王子・学習院女子・大妻・学習院中等科などは青山学院との競合で志望者を大きく減少させており、倍率が緩和しそうです。

一方で2日に入試をする学校にも影響が出ることが予想されます。たとえば、東洋英和に競合していた吉祥女子・恵泉女子・共立・品川女学院・明治学院は激増、共学では国学院久我山も男女ともに大きく志願者数を増やしました。

こうした中で、比較的落ち着いた志願者数で推移している学校もあります。
たとえば、2日入試の明大明治は女子は今春4.3倍が今の志願状況で予測すると4.9倍の志願倍率、男子は今年3.0倍だったところが、逆に2.7倍に緩和する状況となりました。

また、従来3日に入試を実施していた暁星は2日の午前にも新設し、2回入試となることが今年5月に発表されましたが、まだ認知されていないおそれがあり、暁星を第1志望とする受験生にとっては受けやすい状況といえるでしょう。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A