2019年学力を伸ばした学校(GMARCH編)【中学受験】

受験生やその保護者のかたは、志望校を決めるときに偏差値と大学合格実績を重要視しているというかたが多いかと思います。加えて、入学後にどれだけ学力を伸ばすことができるかというのも、学校選びの重要なポイントです。
そこで今回は、森上教育研究所が2019年に学力を伸ばした学校についてお伝えします。

2019年に本当に学力を伸ばした学校とは?

「学力を伸ばした学校」は、中学入学時の偏差値と高校卒業時の偏差値を比較します。以下の表は、GMARCHの合格実績を学校ごとにまとめたものになります。
表の見方は以下のとおりです。
①中学入学時の学力(2013年四谷大塚模試の結果偏差値を入り口の学力として使用)
②高校卒業時の学力(大学合格実績を出口の学力として使用し、入り口と同じ単位の偏差値に変換)
③6年間で伸びた学力(学力の伸びは、出口の学力から入り口の学力を引いて計算。①と②の差が学力の伸び=②-①)

具体例を挙げて説明すると、以下の表の一番上、成城中学は、①中学入学時の学力が48.0で、②高校卒業時の学力が53.0です。53.0から48.0を引いた差が5.0となるので、偏差値5.0ポイント分、学力が伸びたということになります。どういうことかというと、5.0ポイント上の学校と同じ実績を出したことになるというわけです。
今回は、5ポイント以上学力を伸ばした学校をご紹介します。

<対象実績/GMARCH>

(対象校/首都圏全域/男子校・女子校・共学校/偏差値50未満)

※出典/森上教育研究所

GMARCH実績は、いわゆる23区内の大学定員抑制の影響を受けて、大学が合格者数をこの数年絞ってきたため実績降下する学校が多く、その中で実績を伸ばしてきたこれらの学校は実力がある、と考えられます。
対象となる大学実績が中堅有名校であるため、中学の偏差値は中位であり、そうなると共学校が多くなりました。男子校は早慶上理実績でも校名があった成城に加え、日大の付属の日大豊山がエントリーしています。ちなみに、系列大がある私学は系列大進学者をのぞいた母数にしています。それでもわずか2校です。

このGMARCHの実績に関しては、今まで注目していなかった学校が目に飛び込んできたという保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
現在の偏差値に加えてどれだけ学力が伸びたかを知ると、学校選びの視野を広げることができると思います。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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