付属校と進学校これからの受験校の決め方のポイントとは?【中学受験】

2019年度の入試も終わり、中学受験でも新しいシーズンが始まりました。来年の入試はどうなるのか、今年の結果を踏まえた傾向と対策について、森上教育研究所がお伝えします。

「とりあえず付属」が増加中、お子さまにとっての利点を見極めて

去年に引き続き、今年も中学受験の倍率は上がり続けています。そのため、メリハリをつけて受験する学校を選ばないと、すべて失敗という結果になる恐れがあります。
依然として根強い人気の付属校ですが、千葉や三多摩といった地域でも、130%~140%台の倍率となっている学校も少なくありません。

現在、付属校を受験するお子さま、保護者のかたの考え方としては、早慶やMARCHの付属校では、そのままエスカレーター式に大学に進学しようというよりは、付属校を保険としつつ、更に偏差値の高い大学を目指す「とりあえず付属」という傾向が強いようです。
学校の特徴としても、外部に進学する生徒が多い付属校と、そのまま多くの生徒が大学まで持ち上がっていく付属校があるため、そういう意味では、その「とりあえずの付属」というのがお子さまにとってどれだけ意味があるのか、よく考えてから受験する中学校を選びたいところです。

進学校は留学を視野に入れたグローバルな時代に

一方、進学校もこれから大きな変化があるでしょう。
中でも一番大きな変化はグローバル化です。中学校・高校・大学のいずれかの中で短期の海外留学を経験させるカリキュラムを設置する学校が増えるため、受験する学校を選ぶ際も、保護者のかたはどの段階でお子さまを海外留学させるのか、ある程度のイメージを持って選ぶのがよいでしょう。
有り体に言えば、中学校~大学のどこの段階でお金をかけるかという選択とも言え、保護者のかたは覚悟を迫られますが、お子さまにとっては、その留学自体をうまくモチベーションにできる学校選びができるとよいですね。

それに伴い、大きな存在感を持つのは英語の授業です。
今年4年生のお子さまは、5年から4技能に対応した新しい英語の教科書で学ぶようになります。今まで中学1~2年生で習っていたことを、小学5~6年生で習うことになるわけなので、中学受験をする際は、すでに学習した範囲内である英検3級を取得しておく必要も出てくると言えます。

また、受験科目としても、「英語・算数・国語」というように英語を取り入れる学校が増えることが予想されます。従来どおり「算数・国語・理科・社会」の4教科で受験をするのか、それとも英語を受験科目に取り入れている学校を受けるのか、お子さまの資質を見極めながら判断できるとよいですね。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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