教育委員会発表 高校入試倍率の見かた【高校受験】

いよいよ高校入試の季節です。出願が締め切られると、教育委員会より倍率が公表され、新聞などでも発表になりますが、近年は、ほとんどの都道府県がWebサイトでも発表をしています。受験生の保護者の方は、ぜひ倍率をチェックしておきしょう。

倍率は難易度ではない

公立高校の出願後に、発表されるのは、志願倍率です。志願倍率とは、志願者数を募集人員で割ったものです。募集人員に対して、どれぐらいの受験生が志願しているかを表すものです。志願者数が多いほど倍率は高くなりますが、倍率が高いからといって、難易度が高いわけではありません。

例えば、偏差値40のA高校で、100人の募集人員に対し、150人の志願者がいた場合、倍率は1.50倍となり、50人が不合格になります。
一方、偏差値60のB高校で、100人の募集に対し、105人の志願者だった場合、倍率は1.05倍で、5人が不合格になります。
倍率が高いA高校から、倍率の低いB高校に志願変更しても、上位100番以内に入れる学力がないと合格はできません。

倍率は、混雑具合を表す目安です。模試の成績なども活用し、同じぐらいの成績層の中で、だいたいどのあたりの位置にいて、どのぐらい合格の可能性があるのかを判断する材料として、倍率を見てください。

志願変更時の注意点

最初の志願倍率が出てから、1回だけ志願先の変更ができる場合もあります。
その場合、同じような成績レベルの高校で、より倍率の低い高校に変更しようという動きが発生します。しかし、同じことを考えている受験生も多いので、変更後の高校のほうが倍率が高くなってしまうこともあります。
倍率が高い低いということに惑わされずに、冷静に判断して志望校を選択しましょう。

単年度の倍率ではなく3年分の倍率を参考に

倍率は、単年度ではなく、複数年度見ておくことが大事です。
「揺り戻し」または「隔年現象」と言って、前年度倍率が低かった高校・学科には翌年は志願者が集中し、逆に前年度倍率が高かった高校・学科は、翌年は敬遠されて志願者が減ることもあります。そのため、倍率は3年分を見て判断材料にしてください。

また、入試制度に変化があった都道府県や、募集人員の増減があった高校・学科は要注意です。
受験生の動きが前年度までとは異なる場合もあるので、進路希望調査や模試での志望者数なども参考にして志望校を決めましょう。結果的に志願した高校・学科の人気が上昇しても、慌てずに、その時点からやれることをしっかりやりましょう。

志願倍率が出た時点では、まだまだ試験まで日はありますので、倍率が少々高めでも、当日の得点次第で十分に合格がねらえる場合もあります。逆に、いくら倍率が低くても、油断やミスをすれば不合格になってしまいます。

倍率はあくまでも目安として、一喜一憂せず、志望校の合格に向けて力をつけましょう。

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進研ゼミ<高校入試情報サイト>では、過去3年分の高校・学科ごとの倍率を調べることができます。
http://www.zemi.jp/k010
入試データ「公立高校倍率(3か年)」または
「高校情報/先輩体験談」の「高校情報」よりご確認ください。

(執筆:「進研ゼミ」高校受験総合情報センター)

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