11月模試から分析する中学受験予想倍率 女子編

いよいよ中学受験が本格的に始まる時期となりました。そこで、今回は11月に実施された模試をもとに中学入試の予想倍率を森上教育研究所がお伝えします。今回は、女子の入試予想です。さらに、男女別の傾向や来年中学受験をするかたに向けて、おすすめの併願校選びの方法もご紹介します。

付属校人気の男子に比べて女子は進学校人気が高い予想に

今回は女子の増減率が110%を超えた学校からです。表は倍率の伸び率の高い順に並んでいます。
男子は付属志向がかなり強い結果となりましたが、女子は対照的です。
200%を超えている十文字、三田国際ともに付属ではない進学校です。付属は明大中野八王子、中央大学横浜、中央大学付属と数えるほどで、男子ほど付属が増えているという傾向はありません。逆に、十文字や三田国際、開智日本橋、東京都市大等々力など進学校が上位に並び、進学志向が見て取れます。

難関校の雙葉や東京女学館はいずれも3倍台で難しい予想ですが、進学校の普連土学園は1.8倍で受けやすそうです。
1日の午後は増えてはいますが、受けやすい印象があります。跡見、東京都市大等々力、横浜女学館、桜美林はどこも1倍台で、増えても2倍台前半といえるでしょう。倍率を参考にすべり止めを確実にしておき第1志望を受けるというしっかりとした<シフト>をしくのが大切です。

確かな実績のある女子校・男子校を併願するのがおすすめ

次に、増減率が90%以下の学校です。
2月1日午前の山脇は減っており、これは穴場という見方もできます。同じく午後のカリタス、十文字、東京女学館の2月1日は1倍台。難関校ですが、併願先として組み込んでおけば安定的な学校が確保できる可能性があります。

来年中学受験を迎えるかたにおすすめしたいのが、女子校・男子校の併願です。近年、共学の人気が高く高倍率が予想されます。一方、確かな実績のある女子校・男子校でも倍率があまり高くない学校が出てきます。こうした学校は出口の実績は確かですから、受験しないのはもったいないといえるでしょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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