中学受験のプロが教える お子さまが勉強するようになる家庭の特徴とは
「我が子に勉強する習慣を身につけてほしい」と願う保護者のかたは多いのではないでしょうか。そこで、プロの家庭教師として40年にわたって様々な家庭を見てきたカリスマ家庭教師の西村則康先生に、お子さまが勉強するようになる家庭の特徴について伺いました。
幼児期の『ちょっとの我慢』が勉強好きを育てる
中学受験の相談で多いのが、「うちの子はなかなか勉強をはじめてくれない」というお悩みです。中学受験をするしないにかかわらず、このようなお悩みをもった保護者のかたは多いのではないでしょうか。
気持ちがなかなか勉強に向かわないお子さまの場合は、今自分のやりたいことから勉強へと意識を変えることができない、我慢が苦手なお子さまが多いように思います。
お子さまを勉強する子に育ってほしいと望んでいる場合は、年長さんくらいから、『ちょっと我慢』する練習をはじめてみましょう。
我慢といっても大げさではなく、ちょっとのことでよいのです。例えば、公園でお友達に遊具を譲るのでもいいですし、家事で手が離せないときなどに、お子さまの話を聞くのを「あとでじっくり聞くからちょっとだけ待ってね」と言って待ってもらうのでもかまいません。お子さまが我慢ができたら、保護者のかたはしっかりと褒めてください。これは手伝いなども同様で、何か少しでも役に立つことをしてくれたら褒める、ちょっと我慢できたってことを認めます。
この『ちょっとの我慢』というのは、ゆくゆくは自分を律して勉強をするということにも繋がりますが、その初歩は「こうするとお母さん(お父さん)が喜んでくれる」という気持ちにお子さまがなるということだと思います。自分のためではなく、親との関係で我慢を覚えていくと、親子の信頼関係も育まれるのです。
本棚には、大人の本と子どもの本を一緒に並べる
勉強をはじめ、物事を考えるとき、私たちは『言葉』を介して思考します。そういう意味では、語彙力や表現力は、思考力にもつながってきます。そして、語彙力を伸ばすためにはやはり読書が必要です。
おすすめなのが、保護者のかたの本とお子さまの本を分けて収納するのではなく、共通の本棚に一緒にしてしまうというもの。
子どもは親の姿を見て育ちますから、お母さんやお父さんが読書に熱中していると、「いったいどんな本なんだろう?」と気になるものです。手にとってみると、背表紙には難しい言葉が並んでいて、ページをめくると小さい文字で難しいことがたくさん書いてある……何が書いてあるかまではわからないものの、お子さまはそれを見て「自分もいずれはこんな本を読めるようになりたい」と思うようになります。活字の重厚感や知的な雰囲気をお子さまは敏感に察知するのです。
また、保護者のかたがお子さまに読んでほしいと思う本をさらっと並べておくのもおすすめです。お子さまが自分からはなかなか手に取らないような自然科学系の本がおすすめです。
小学1年生ではまだ読むことは難しいかもしれませんが、4年生くらいになると、大人向けの本でもところどころ読めるようになりますよ。
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