附属校人気が落ち着いた高校受験、では中学受験は!?

2018年9月に行われた模試では、2018年4月の模試の受験者数と比較すると、9月の受験者は105.2%と増加する結果となりました。中でも、依然として附属校人気が続いており、これは2025年の大学入試改革にも要因がありそうです。どういうことなのか、森上教育研究所がお伝えします。

依然続く附属校ブーム 2月1日9年で4年連続か!?

2018年4月の模試の受験者数と比較すると、9月の受験者は105.2%と増加する結果となりました。受験者の志望校を学校種別ごとに見ると、男子校が106.3%、女子校が101.1%、共学校が104.7%なので、男子校・共学校を中心に志望者数が増加したことがわかります。
とはいえ、女子校でも上位校は増加しており、今の段階では偏差値が45~49にあたるEランクの志望者が少ない傾向です。ですが、入試本番が近づくにしたがって、志望者数が増加する可能性があります。

また、附属校・進学校・半附属校を比べると、やはり附属校が110.0%と増加しており、3年連続で附属校が大幅に増加しています。2019年入試で附属校の受験者数が増加すれば、2016年以降4年連続で増加することになります。

2025年大学入試改革を見据えて中学受験は附属校が人気

同じ9月に実施された高校受験の模試では、今年の春までは増加していた附属校人気が沈静化し、進学校の人気が上がる結果となりました。ある予備校は、2月2日1年の大学入試改革では今までとあまり大きな変化はないと見越した層が進学校にチャレンジしたのではないか、という見方を示しました。
大学受験に当たる年の入試の変化が大きい場合は、予想困難なリスクを避けるために附属校の人気が上がるというわけです。

一方、中学受験では、今の小学6年生が大学受験を迎える2025年の改革に注目が集まっています。2025年の入試改革は、新学習指導要領への対応やAO入試枠の増加など、高大接続路線が打ち出されているため、本格的な変化を見据えてリスクの少ない附属校に人気が集まっているのではないかと思います。

2024年2月の入試は、今の小学1年生がちょうど中学受験の年に当たります。首都圏では小1人口が減少していますが、少子化の中で、大学側も受験生を選び抜くのではなく生徒を育てなくてはいけないという方向に意識が変化しています。こうしたことからも、附属人気は続いていきそうです。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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