高校入試に影響する「内申点」!どうすれば上がる?【高校受験】

高校入試に影響する「内申書」「内申点」。
入試における「内申点」の扱いは、都道府県によって異なりますが、学力検査点と内申点の両方で選抜される入試では、できるだけ高い「内申点」を取っておくことが有利になります。
※ここでは調査書などを、「内申書」と表現しています。
※ここで紹介している評定のつけられ方は、一例です。
※この記事に記載している内容は、平成30年9月15日時点の情報です。

「内申書」「内申点」とは?

受験生一人ひとりの中学校の成績や学校生活をまとめたものが、「内申書」です。中学校の先生が作成して、受験する高校に提出します。この「内申書」の、「各教科の学習の記録」の欄に記載される5段階の評定をもとに算出される点数が「内申点」になります。

内申点は、どうやって決まる?

「うちの子は、定期テストの点はいいのに、内申点(評定)が上がらない…」とお悩みの保護者の方は、少なくないようです。
「内申点」を上げるためにも、「内申点」がどうやって決まるのか確認していきましょう。

観点別学習状況の評価で、内申点は決められる

「内申点」は、中学校の先生が「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」などのさまざまな観点から、学習成績や意欲・適性などをきめ細かく評価した結果にもとづいて決まります。

各観点別評価を「A」「B」「C」の3段階で評価したものを点数化し、その合計点により、「5」「4」「3」「2」「1」の5段階の評定が決まります。
内申点を上げるためは、この一つひとつの観点において、高い評価を得る必要があるのです。

「内申点」を上げるには、定期テストのほか、授業態度や提出物などにも注意!

観点別評価の一つひとつの項目でよい評価を得て、高い「内申点」をとるには、どんなことに気をつけ、どんな対策を行うとよいのでしょうか?

・定期テスト(中間テスト、期末テスト)
定期テストで高得点を取り続けていくことは、高い内申点を取るためには欠かせないポイントです。
そのためには、計画的にテスト対策を行うことが大切です。
部活動が忙しいなどの理由で、ふだんの学習時間があまり取れない場合は、テストまでにやるべきことを確認し、少なくとも2週間前から勉強するなど、計画的に対策を進めるようにしましょう。

・授業態度・学習態度
先生の話をしっかり聞いて、積極的に授業に取り組むなどの授業態度も「関心・意欲・態度」の観点で大切です。実技教科は、上手下手だけでなく、まじめに一生懸命取り組む姿も評価されます。
授業で指示された持ち物については、忘れないようにしましょう。忘れ物が多いと「関心・意欲・態度」で減点されることもあります。

・提出物
各教科の宿題やレポート、作品などの課題は、提出期限内に、丁寧に仕上げたものを出すようにしましょう。ただ出すだけではなく、内容や完成度にも気を配ることが大切です。

定期テスト以外で、気をつけたいポイントは?

・取り組む態度、内容などが評価につながるもの
・授業中の小テスト
・授業への参加態度(発言、発表)
・宿題、ノート、副教材、プリントなどの提出物
・グループ活動の内容や参加態度
・実技教科の作品
・実技のテスト(歌唱、運動など)

・減点のポイントとなる可能性があるので気をつけたいこと
・忘れ物(体操服、リコーダー、絵の具、裁縫道具など)
・授業の欠席・遅刻

部活動や生徒会活動は「内申点」に影響する?

「部活動や、生徒会活動、学校行事など、学習以外の活動も「内申点」に影響する?」という噂を耳にして、本当かどうか気になっている方もいらっしゃるかと思います。

都道府県や高校によって異なりますが、一部の都道府県については、学習の記録以外の項目に記載されている部活動での優秀な成績や生徒会での役割などが点数化され、高校入試の合否判定に使われています。

例えば平成30年度入試の例ですが、山梨県の公立高校入試の後期募集では、「特別活動の記録」「校外活動の記録」「その他特記事項」が1~30の段階で点数化されます。埼玉県では、「特別活動等の記録」や、「その他の項目」が、千葉県の一部の高校では「特別活動の記録」や「部活動の記録」が点数化されます。

中学生生活における様々な活動は、その時期に、その仲間と一緒だからこそ経験できることがたくさんあります。「内申点」への影響があるなしに関係なく、ぜひ興味がある活動には積極的に参加して、いろいろな経験を重ねてほしいものです。

英検などの外部検定を受けると「内申書」の評価が上がる?

「英検(実用英語技能検定)で3級や準2級に合格していると、高校入試で有利になる?」という話をきいたことがある方もいらっしゃると思います。
都道府県や高校によって異なりますが、外部検定の成績が点数化されて、学習の記録の「内申点」に加点され、合否判定で有利になる場合もあります。また、私立高校入試では、外部検定の成績が加点のポイントになるケースもあります。

日々の勉強や部活動で忙しい中学生が、学校の勉強をおろそかにしてまで、外部検定の対策を行うことはおすすめしませんが、目標を決めて学習に取り組むことは、実力アップにもつながります。
将来の大学入試において、外部の検定が活用される動きもありますので、中学生のうちから、例えば「中学卒業までに英検準2級取得」などといった目標を決めて、少しずつ取り組むことには、意義があると言えるでしょう。

「内申点」を上げるために

学習活動すべてが評価の対象になります。テスト前だけ勉強するのではなく、ふだんから授業に意欲をもってしっかり参加し、宿題などの家庭学習や提出物にも丁寧に取り組むことが「内申点」を上げることにつながります。

まずは、お子さまと一緒に、通知表の観点別評価を見直して、評価が低かった項目を確認してみましょう。そして、その観点の評価を上げるためには、具体的にどうしたらよいかを話し合ってみましょう。
自分自身の課題を意識して行動していくことは、「内申点」対策だけでなく、学力UPや、何ごとにもしっかり取り組む習慣が身につくことにもつながります。

高校入試で「内申書」「内申点」がどう扱われるかは、都道府県ごとに異なる

高校入試の合否判定で、「内申書」「内申点」がどのように扱われるかは、都道府県ごとに異なります。
例として、以下のような事項は、高校入試を控えたお子さまにとって、重要なポイントです。
・「内申点」には何年生の成績が含まれるか
・特定の教科の「内申点」が重視されるか
・「内申書」に書かれる学習の記録以外の項目は点数化されるか

都道府県ごとの「内申点」の扱いについては、進研ゼミ<高校入試情報サイト>でチェックしましょう。

進研ゼミ中学講座<高校入試情報サイト>
http://www.zemi.jp/k02
ご覧になりたい都道府県を選択後、「内申書情報」をご確認ください。

(執筆:「進研ゼミ」高校受験総合情報センター)

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