合同説明会で確認しておきたい、進路・進学実績のポイント [高校受験]
これからの季節、お子さまと一緒に高校合同説明会や各校の説明会に足を運ぶ保護者のかたも多いと思います。その際、大学等への進学実績について確認しておきたいポイントについてお話しします。

どの分野に強いのか? 子どもの興味ある分野への進学実績を確認
多くの高校のホームページや学校案内には、大学合格実績が掲載されていますが、大学名だけで、学部は載っていないことが多いと思います。たとえば秋田の国際教養大、国際基督教大(ICU)、立命館アジア太平洋大などへの進学者が多ければ、その高校がグローバル教育に力を入れており、英語教育に優れていることがわかりますが、総合大学の名前だけが並んでいる場合、その高校がどのジャンルに強いかはわかりません。
「早稲田大に〇名とありますが、その中で国際教養学部には何名くらい進学していますか」などと、お子さまの興味ある学部・分野について具体的に尋ねてみるとよいでしょう。
また、お子さまの興味・関心や将来の夢に見合ったカリキュラムが組まれているかも、確認しておく必要があります。たとえばお子さまが科学に興味があり、国立の理系大学への進学を考えている場合、「数学III」などの科目を履修していなければ受験は難しくなります。
将来のことまでは、まだわからないというかたも多いと思いますが、現状では「進みたい道が定まった時、その可能性を広げられる場か」という観点で志望校選びをするとよいですね。
進学ルートは一般入試だけではない
近年、大学へのルートは多様化しています。多くの大学では、多様な人材を受け入れるため、推薦・AO入試や国際バカロレア入試の導入、帰国子女枠や留学生枠を増やすなどしており、どちらかというと一般入試の枠は縮小傾向にあります。高大接続の動きも加速し、指定校推薦という形で、提携を結んだ大学の推薦入試を受けられる高校も数多くあります。体験学習や問題解決型学習(PBL)に熱心な高校は、推薦・AO入試向けの指導にも力を入れていることが多く、高校での学びがそのまま大学進学につながるケースもあります。現在、どのくらいの割合の生徒がどんなルートで進学しているのか、質問してみるとよいでしょう。
変化が激しいからこそ「汎用性のある学力」を身につけておきたい
社会の変化は激しく、「この大学に進学すれば」「この会社に就職すれば」安心、といえるような進路は見えにくくなっています。先の見えにくい世の中であるほど、いちばん大切なことは、お子さまが生き生きと取り組むことができる「大好きな道」を見つけることです。好きなことであれば、たとえ困難にあっても頑張ることができます。
いま「やりたいことがない」「何をしたらいいかわからない」という大学生が大勢います。それは一つには、「これをしてもモノになるかわからない」「これでいける生活していける保証はない」……といったリスクを冒すことを避ける心理が働いているからではないでしょうか。「損得勘定」でなく、ぶつかってみる。そうしてはじめて「やりたいこと」「持続してやれること」に出くわすのだと思うのです。
(筆者:安田 理)
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