それも保護者の仕事かい? なう。[大学受験]

あるんですね保護者会、予備校なのに。
いや、むしろ「予備校だからこそ」という考えかたもありますね。
一度は入試で涙をのんだ親子を、そっと優しい言葉で、あるいはきゅーんと厳しい言葉で
励まし、やる気を出させ、そして合格へ導いてくれる……。なんともすてきな保護者会。

……と、ここまで前回公開分と同じような文章を続けてしまいましたが、三者面談もあれば
保護者会もあるんですって! 最近の予備校は、なんともかゆいところに手を添えてバリバリと
かいていただけるという、至れりつくせりの大サービスだと思います。
中学・高校そして学習塾など、いく度となく保護者会には参加してきましたが、今回印象に残ったのは
ご夫婦で参加しているかたが多かったということです。それだけ大学受験、ましてや浪人している
お子さんの受験が、家族全員で取り組む重要課題になっているのを今さらながら実感しました。

当日は志望校ごとに分かれて、その大学の入試傾向、オススメの併願私立大学、来年度入試予想などなど。
充実した内容に出席した保護者の目はランランと輝き、その内容に引き込まれていきます。
うちのムスメは文系志望なので、理系人気がこのまま続いて文系入試倍率よ、低くなれ!
などとぼんやり考えていたのですが、このところの好景気で文系でもそれほど就職に不利ではなくなり、
以前ほど文系学部が敬遠されることもなくなってきているとのことでした。
喜んでいいのか、悲しむべきか。
どちらにしろ、最終的には「受験する本人よ、がんばれ!」という結果になるのは間違いなく、
ワタクシも親としてできることはやりましょう! と鼻息が荒くなった次第です。

ただ一点……、一点だけ引っかかったのが、「早起きのための声かけ奨励」で、
ここで一気に現実(暗めの)に戻されまして、大学受験までこんなことで悩まなくてはいけないとは、
なんだか情けなくて涙が出そう。

合格したかったら早く起きてくださいよ。できれば自分の力で起きてください。

小さなことではあるけれども、自覚を持って受験するために大切なことじゃないのかなー。
どうしても夜遅くまで起きていることが多くなってしまいがちな浪人生活ですが、そのあたり
ムスメにじっくり伝えたいところであります。

お母さんの子守唄を聞きたくなかったら早起きするんだな! っていうのもどうかなーとは思いますけど。

プロフィール


おぐらなおみ

漫画家&イラストレーター。長女(25歳)長男(19歳)のベテランママン。急に汗をかく、突然ドキドキするなどの更年期症状と付き合っています。趣味は散歩というか道草。知らない路地をガンガン歩いてよく迷子になる。東京在住。
著書に『働きママン(シリーズ続刊あり)』『私の穴がうまらない』など多数。
Twitter @ogura_naomi

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