マンガ:高2編最終回! うぃる。 おぐらなおみの「受験うぃる。」~高2編~
++高2編最終回! うぃる。++
3月も終わりに近づこうとしております。我がムスメも終業式をつつがなく終え、
高校2年生の1年間が終了いたしました。
去年の今頃は「高2なんて、あっという間に過ぎていくはず。」と思ってましたが、
……長かった~。ものすごく長い1年間でございました。
一般的に、高2の年は中だるみしやすい時期、なんて言われているようですが、
逆に考えると、だからこそ、うまくいけば「伸びる時期」なのでは?
わたくしは、ええ、自分に甘く人に厳しいわたくしはそう考えましたよ。
そして、まんまと中だるみしているムスメの背中を押し、尻を叩き、切磋琢磨せよと
鬼コーチよろしく、ビシビシ鍛えようとしたわけです。
これが裏目に出た。
今思えば、ムスメはムスメなりに「高2の1年間は勉強以外のことにチャレンジしたい。」と
思っていたようですが、それが私には中だるみに見えたのです。
趣味にいそしむムスメを見れば「そんなことより、もっとやることがあるのでは?」と言い、
学校行事の件で同じ係をしている友人とメールの交換をするムスメを見れば、
「勉強はいつするの?」とにらむ親。さすがにこれではムスメも息がつまるでしょう。
あっという間に私の声に反応しなくなりました、まるで透明な箱にこもってしまったかのように。
私は相当焦りました。
しかしムスメにだって意地があります。頑としてその箱から出てこないし、
親の言うことなんて、まったく聞きたくないという態度です。
この連載が始まるとき、ムスメに「何を描いてもいいですか?」と聞いたところ、
「ええ、なにを描いてもいいですよ。」という答えが出てきたので(できたムスメだ)、
なにもかも、セキララに描いてしまえ! と鼻息荒く取り組んでまいりましたが、
その覚悟を持ってしても「……これは……描けない……。」というエピソードが、
いくつか出てしまうほどでした。それほど揉めた私とムスメ。
殺伐(ばつ)とした家庭の雰囲気の中で、私とムスメはどんどんぶつかり、疲弊していきました。
実を言うと、今だってそんなにいい雰囲気ではありません。
ここはもう、覚悟を決めて「放っておく」選択をする時期なのかもとすら思います。
きっとそうなんでしょうね、それが正解。そしてたまには美味しいものを作って、
ムスメが振り向いてくれたらラッキー、くらいの気持ちでいたほうが精神衛生上いいのかも。
そんな悶悶(もんもん)とした高2時代でございました。
ああ、いよいよ高3、本当の意味での「受験生」になってしまう。
親の心配をよそに、どんどん伸びていってくれるのか、それとも……!?
あと少しで新学期。時間は待ってくれません。
いったいこれからどうなってしまうのか、不安ばかりの春です。
1年間のご愛読をありがとうございました。
次回からはいよいよ「受験なう。~高3・大学受験編~」が始まります。
いったい私たち親子がどうなっていくのか、皆目見当もつきませんが、
高3の1年間、お付き合いいただければ幸いです。
うわーん! 高校生活最後になっちゃう!
おろおろしてるばかりの私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。