悶々とする大学受験の高2女子が選んだ道は、勉強をやめる!?
高2の秋、第一志望の大学を決めたあたりから不調になってしまった、マンガ家・おぐらなおみ氏の長女。「どれもこれも中途半端に終わってしまって達成感を得られていないように見える。いっそのこと、なにかをやめてしまったらどうか?」と教師からアドバイスを受け、長女がやめる決断を下したモノとは……。
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新しい年になりましたね、2014年ですね。21世紀になってからもう14年(気が遠く)……。
皆さま、どのようなお正月を迎えられましたか?
我が家のムスメは今年18歳になります。4月からは高校3年生。
「あ」ですよ。「あ」という言葉しか出てきませんよ。
本当にあっという間に、ここまできたか……という感じでございます。
「受験なう。~高校受験編~」というマンガを連載していたのが中3のときで、
その頃は大学受験なんてまったくもって現実味がなかったのになあ……。
まあ、月日が過ぎるのは早いこと早いこと。そりゃ光陰だって矢の如しなわけです。
去年の秋頃からでしょうか、どうもムスメが不調だと感じ始めたのは。
当連載でも、なんとなく、それとなく、勉強に集中できない姿を描いてきたかと思います。
どうも第一志望を決めたあたりから調子が悪くなったように感じました。
プレッシャーでしょうか? うーん……。
原因はともかく、なにしろやる気が出ない。すぐに横になる。居眠り。
起きたら起きたでお菓子ばっかり食べている。ごはんもしっかり食べる(これは別にいいことだ)。
そして、二言目にはいつも「勉強しなきゃいけないんだけどね……」だ。
しかしそう言う割に、親に勉強のことを指摘されるとご立腹。なんだ? なんなんだ?
きっと本人もわけがわからなかったのだと思います。ただ悶悶(もんもん)と続く毎日。
そんな時に先生からアドバイスを受けたのだと言います。
「何もかもやろうとしているけど、どれもこれも中途半端に終わってしまって
達成感を得られていないように見える。いっそのこと、なにかをやめてしまったらどうか?」と。
そしてムスメの視界は開けた「ああ、勉強をやめてしまおう」と。
とりあえず3月までは勉強よりも学校行事を優先させる、と決めたそうです。
私はあっけにとられましたが、対するムスメは晴れ晴れとした雰囲気です。
本当に大丈夫なの? と心配する私に、大丈夫、きっとやる気は戻ってくる、とムスメ。
そのあとに小さい声で「……たぶん……ね。」と聞こえたような気がするのは空耳でしょうか?
怖い怖い……。
そんなこんなで、親の心の中は暴風雨……といった感のある新年ではございますが、
ムスメの表情は意外と晴れやかで、そのあたりが一応「希望の光」なのかな、と思ったり。
そんな2014年の幕開けでございます。
果たして2014年の年末はどのような心境になっていることやら。
こうなったら、それもまた楽しみにするしかないとやけっぱちに思う次第です。