専門家も驚き! 台湾の大学見学ツアーに日本の親子が多数参加
台湾で行われた大学見学ツアーに参加した、安田教育研究所の安田理氏。現地の様子をはじめ、訪れた大学やツアーの様子について、詳しくお話しいただいた。
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台湾の国私立、計8大学を見学してきました。「台湾留学サポートセンター」が主催するツアーだったのですが、参加したことで、私が持つ台湾のイメージが大きく変わりました。どの大学でも、皆さん流暢な英語で会話をしますし、DVDで流れた設備も最先端のものでした。日本の大学よりもはるかに、グローバル化が進んでいたのです。
台湾では学生が積極的に海外に出ていたり、海外から人材を呼び込む政策を、政府が積極的に採択していたりするうえ、留学生の学費免除制度もとても充実しています。そのため、マレーシア、ベトナムといったアジア圏内やアメリカをはじめ、ロシア、ハンガリーなどの学生も場所によっては多く、世界各国から人が集まっているのです。
この台湾の状況以上に驚いたのは、私が参加したツアーに、日本から20組以上の中高生の親子が参加していたことです。首都圏や関西圏ばかりではなく地方の生徒もおり、しかも中堅校の生徒が多いのです。参加者の皆さんは、「普通に国内の大学に入っても就職活動で苦労し、正社員になれる保証もなく、あまり展望が開けそうにない……ならば、中国語と英語、そしてITスキルを身に付けたほうが活躍の場が広がるのではないか」といった風に考えているようでした。海外留学というと、大都市圏のひと握りの進学校の話題、とばかり思い込んでいましたから、大変驚きました。
海外留学はそう簡単なことではないかもしれませんが、このツアーの参加者の方々のように、思い切った発想をすることも、案外ありではないかと思います。