受験直前！ 「肝っ玉母さん」が子どもに幸運をもたらす
過去に受けた模試の結果や公立高校の志望状況が載った新聞を見て、現時点でどの高校を受験するか、まだ迷っている家庭もあるのではないだろうか。「受験校がまだ決まらない！」と焦る保護者に、高校受験の専門家でもある安田教育研究所の安田理氏がアドバイスする。
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受験直前になると必ず、「先生、どっちがいいでしょう？」「B高校に変更しようと思うのですが、C高校のほうが確実でしょうか？」と、塾の先生に相談に来る親子が増えてきます。保護者のせわしない口調から、焦っている気持ちがひしひしと伝ってきます。親の不安は子どもにも伝染します。保護者が浮き足立てば、子どもも気持ちが落ち着かないだろうと思います。A高校を受けるつもりでいたのがB高校やC高校になっては、気が散ってとても集中できません。とはいえ、模試の結果が悪くて志望校を変更するので、子どもとしては自分の責任と思い強く出られないのです。
どっちにするか迷う2校の差は、難易度にしてもほんのわずかな差の学校間で生じるのが普通です。それならば焦って動き回るより、腰を落ち着かせて勉強に集中するほうが、よほど合格の可能性が高まります。「難易度が高くても準備した学校のほうが合格の確率は高く、難易度が低くても準備していない学校は難しい」と思ってください。
押さえとして合格確実な学校を探す場合は別として、ここまできたら保護者はドッシリ構えていてください。古い言葉ですが、「肝っ玉母さん」のほうが子どもに幸運をもたらすのです。
