【回答:ミスター・ツカム】メンタルケア<その3>
「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
足を引っぱる友達がいて…
あきらめずに、目標に向けてがんばるためには、どうすればいいですか?
足を引っぱる友達がいて…
Q | 「勉強なんか…」「違う中学に行ったら寂しい」などと、娘の受験に対して足を引っぱる子がいるようです。本人も友達関係のことで受験勉強に集中できず、心が揺らいでいるようです。「がんばろうとしていることを応援してくれるのが本当の友達だ」と話したのですが、これからまだ学校でお友達と顔を合わせますし、何かよいアドバイスをお願いいたします。 |
A | これは結論から言えば、「気にしない」練習を重ねるしかないと思います。私のメールマガジンにも書きましたが(第295回 コントロール不可能なもの http://www.mekimeki.net/mailmag1-7.html#295)、「他人」は自分でコントロールできないんですよね。だから相手の行動を変えさせようとすればすれほど、こちらにストレスがたまります。 だから、「勉強なんかしないで、一緒に公立中学へ行こうよ!」っていうお友達の行動は変えられないと思っていてください(いずれ変わってくれたら、ラッキーと思っておく)。 「他人」が変えられないのであれば、こちらの「受け止め方」を変えるしかないです。「お友達がそれほど言ってくるというのは、あなたのことがよっぽど好きだからなのね」とか「あなたはすごく関心をもってもらって幸せね」とか。 家庭や塾で勉強する際、横に来てとやかく言われるわけではないのですから、一人のとき集中することを練習しましょう。「よし、この30分間だけ計算問題に集中するわ」「この単元の暗記だけ集中してやろう」とかを練習するのです。 このように短時間で集中する習慣ができたらずばらしいことで、達成感と成果が表れますよ。 そう考えたら、そのお友達のおかげで集中力をつけることができるのですから、お友達に「ありがとう」って気持ちになりますよね。ね、「受け止め方」って変わるでしょ? |
あきらめずに、目標に向けてがんばるためには、どうすればいいですか?
Q | テストの成績が悪いと、すぐめげてしまい、自信が揺らぐ4年生の娘。これから受験まで2年以上もあるのかと思うと親も不安になります。コツコツと目標に向かってあきらめずに取り組ませるためには、どのような働きかけをすればいいのでしょうか。 |
A | テストの成績が悪くすぐめげてしまうのは、「私はできない子なんだ」という思いがあるからです。もし、自分のことをもっとできる人間だと思っていれば、次にはばん回しようと意欲が出るはずです。 結果がすぐれなかったテストは、必ず見直して最低6〜7割は理解しておきましょう。 「ほら、ちゃんとわかるじゃない」というプラスの認識をお子さんにつけてあげる習慣をつけましょう。4年生だと中学入試はあまりにも先の話ですね。 先が思いやられる…という感情を抑えて、目の前の基本を確実に定着させていってください。 5年生、6年生になって基本が定着していないと、応用がなかなか難しくなります。 済んでしまったテストの基本的な問題だけでも、しっかり理解しておくだけでものすごく実力がついていきますよ。 テストとは今自分が理解できていないところを発見するものです。 健康診断と同じですよ。どこか悪いところがあったら治せばおしまいですよね。 テストもそういうとらえ方をしましょう。 |