プールと違う!海で事故に合わないために気をつけること
夏は海水浴シーズン。広い海は、子どもの好奇心をおおいに刺激するもの。海で遊ぶことは、子どもの発育にも利点がたくさんありますので、ぜひ家族で出かけたいですね。
でも、海はプールとは違う危険も。毎年子どもの海の事故がニュースになるように、一歩間違えると大きな事故になりかねません。子どもと海で安全に遊ぶにはどうしたらいいのでしょうか。気をつけるべきポイントをご紹介します。
子どもから目を離さない
まず一番大切なのが、どんなときでも絶対に子どもから目を離さないことです。プールでももちろん気をつけないといけないところですが、ビーチは広く、水面と浜辺の境界線も曖昧。子どもがどこに向かおうとしているのか、何を触ろうとしているのか、常に見ながら安全を確認しましょう。大人ひとりで見ることのできる子どもの人数は限られています。ママ友など、どんなに気心の知れた相手と一緒でも「ちょっと子どもを見ていて」と任せてその場を離れるのは危険です。
ライフセーバーから見えやすい場所で泳ぐ
海には遊泳禁止区域があります。遊泳禁止の場所で泳がないというのは当然のことですが、遊泳可能な場所でも、目立たない場所ではなく、ライフセーバーから見やすい場所を選んで遊ばせるといいでしょう。自分自身が目を離さないことが重要ですが、万が一のときに、対応してくれるライフセーバーがいるのは心強いでしょう。
深さを事前に確認する
深さが均一なプールと違い、海には急に深くなる場所があります。大人にとっては少しの違いでも、子どもには大きな違いに。足がつく範囲でも、急に深くなったことに驚いて慌ててしまうことも考えられます。事前に大人が入ってみて、安全な範囲を確認しましょう。
また、潮の満ち引きで深さも大きく変わりますので、満ち潮の時間を事前に確認し、その時間は海から離れることが大切です。
アームリングやライフジャケットを着用する
子どもと海に行くとき、浮き輪を持参することが多いでしょう。ただ、浮き輪から体が抜けてしまう可能性もあります。アームリングとも呼ばれる腕用の浮き輪や、ライフジャケットを着用するのがおすすめです。
天気が悪くなったら早めに引き上げる
夏の天気は変わりやすいものです。事前に天気予報をチェックしておくことも大切ですが、雲が出てきたり、風が強くなってきたりした場合は引き上げるようにしましょう。たとえ遊び足りなくても、いさぎよく撤退しましょう。海の場合、プールと違い、周辺に避難できる屋内がないこともあるので、早めの決断が大切です。
砂浜を裸足で歩かない
子どもがまだ小さい場合は、海に入るより砂浜で遊ぶことが多くなるでしょう。砂浜には、割れたガラスや尖った貝殻がたくさん落ちています。また、砂浜の温度も高温になりますので、裸足で歩かないようにしましょう。万が一ケガをしたときのために、消毒液や絆創膏を持っていくことをおすすめします。
広い海に青い空、海辺の生き物、きれいな貝殻……子どもにとって海は大きな遊び場です。ふだんと違う体験ができることに興奮して、ついはしゃいでしまうことも考えられます。子どもの安全は大人が守るものと気を引き締めて、安全に楽しく遊んでください。