今、学校での学びや入試が変わっている?絶対に知っておきたい2つの変化と対策

今、お子さまが学校で学んでいることや、入試が変化しています。
ベネッセコーポレーションの谷本祐一郎 教育情報センター長(以下:谷本)に「どのような変化が起きているのか?」「どのような準備をしておくとよいのか?」など気になることを聞いてみました。
起きている変化を知っていただき、ご家庭での教育方針やお声がけにお役立てください。

絶対に知っておきたい2つの変化と2つの対策

変化①:プログラミングが入試に?!

———プログラミングが入試になるというのは本当ですか?

谷本 厳密には情報活用能力を問う「情報」が入試になります。
2020年度から小学校、2021年度から中学校でプログラミング教育が必修化されました。
2022年から高校(学年進行)でも、「情報Ⅰ」が必修化され、2024年度(2025年度入試=現在の高校1年生から)での大学入学共通テストで、「情報」が入試になります。

情報Ⅰは「文系・理系を問わず、国語、数学、英語のような基礎的な科目として追加する」といわれております。国立大学では、原則としてこれまでの5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課すともいわれています。つまり、情報Ⅰは理系科目ではなくて、文系理系に関わらず、全員に必要な科目と考えられているということです。

「情報Ⅰ」では「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」の4つの分野が課されます。
PythonやJavaScriptなどの「プログラミング言語の知識」ではなく、「プログラミングを含めたITをいかに活用するか」ということが問われます。

ポイント!

  • ・小学校、中学校、高校でプログラミングが必修化
  • ・2024年度(2025年度入試=現在の高校1年生から)での大学入学共通テストで、「情報」が新設
  • ・情報は理系科目ではなく、文系理系に関わらず、全員に必要な科目
  • ・情報ではプログラミング言語の知識ではなく、プログラミングを含めたITをいかに活用するかが問われる

対策①:プログラミング学習の第一歩として今からできることは?

————「プログラミングを学ぶ」という話は聞いたことがあるかたもいるかもしれませんが、プログラミング教室に通ったほうがよいのかなど、不安になられることもあるのではないでしょうか。プログラミングや情報Ⅰはどのように学んだらよいですか?

谷本 学校現場の先生方からも、指導経験がなくご不安な声を頂くことが多いです。
情報Ⅰは、情報デザイン、プログラミング、データサイエンスの3つが柱になるといわれています。
ある先生に伺ったエピソードをお話します。文化祭に置き換えると、文化祭の日程などの情報をわかりやすく伝えることや、ワクワクするポスターを考えるのが情報デザイン。文化祭で模擬店をやるときに、アプリなどを使って来場者情報を集めることや、売り上げのシミュレーションをするのがプログラミング。過去のデータから何時にお客さんが来るのかを検証するのがデータサイエンス。一見すると、自分自身から遠いものに見えるのですが、実は身近な課題を解決するためのものだと、教えていただきました。

まず押さえておきたいことは、プログラミング言語の知識をつけることや、プログラマーになることが目的ではないということです。
さまざまな便利な情報機器やサービスがどのように生み出されているか想像できるようになることや、そうした機器やサービスの可能性を感じて主体的に情報社会に参画しようとすることが目的となります。そのため、プログラミング言語を学ぶこと以上に、ITやプログラミングの力で身の回りがより良くなっていることを知る経験が大切です。身近なアプリや電子機器はどうやって動いているのだろう? と興味を持つことが第一歩であり、お子さまに問いかけてみるだけでも効果があるかもしれません。

次に、自分のペースで取り組む時間を作ることが大切ということです。
知識として学ぶだけではなく、実際に手を動かして試行錯誤しながら、うまく動いた喜びも味わうことで学習を前向きに進められます。中高生という時期にプログラミングに触れておくことは今後の可能性を大きく切り拓くことにつながります。
お子さまがプログラミングをやってみたいと言われたら、ぜひ後押ししていただくことをおすすめします。

変化②:推薦入試が過半数?!

——— 一般入試での入学者が減っているというのは本当ですか?

谷本 はい。2022年度の大学入試では、私立大学入学者の約58%が「学校推薦型選抜・総合型選抜(以下、推薦入試)」での入学者でした。つまり、推薦入試が過半数となっており、「一般選抜(以下、一般入試)」での入学者は半数を切るような変化が起こっております。この変化は国公立大学でも起きており、国公立大学でも推薦入試による入学割合が30%を超えている大学も出始めております。※1

※1 文部科学省 令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00003.htm

———多くの保護者の皆さんの世代では、「推薦入試」という選択肢が多くはなかったため、どういう準備が求められているのかよくわからないかたも多いと思います。推薦入試ではどのようなことが問われるのですか?

谷本 まずは、ベネッセが2021年12月~2022年2月に全国の大学を対象におこなった、推薦入試に関するアンケート調査を見ていきます。
推薦入試で「受験生に求める力」を見ると、「とても重視している」という回答が最も多かったのは、いずれも「明確な志望動機(大学・学部・学科で学びたい理由)」(学校推薦型選抜79%、総合型選抜89%)でした。

推薦入試は定員枠の拡大などから注目が高い選抜方式となっています。どちらの選抜方式においても、求められる「明確な志望動機」には、「高校までのさまざまな経験」「大学でどんな学びを深めたいか」「社会とどう関わっていきたいか」という3つの要素を、自分自身の「マイ・ストーリー」として語れるようにする準備が重要であり、これは一般入試の志望校を固めるうえでも大切になってきます。

ポイント!

  • ・私立大学入学者の半数以上が推薦入試
  • ・推薦入試で問われるのは「明確な志望動機」
  • ・「明確な志望動機」として「高校までのさまざまな経験」「大学でどんな学びを深めたいか」「社会とどう関わっていきたいか」の3つを問われる

対策②:推薦入試に向けて、今からできることは?

————明確な志望動機として問われる、「高校までのさまざまな経験」「大学でどんな学びを深めたいか」「社会とどう関わっていきたいか」という3つの要素に関して、今から準備できることはどんなことですか?

谷本 ベネッセ教育総合研究所の調べでは、約8割の高等学校教諭が「進路を決めきれない生徒が多い」と感じていることがわかりました。※2
推薦入試対策の前に、進路を決めることに困りごとが見られます。進路を決めるためには、さまざまな選択肢を知ることと、自分自身が判断するための軸を持つことが大切です。そのことは、推薦入試で求められる、さまざまな経験や、大学や社会でどのようになっていきたいかという自分自身の意見を持つことにもつながります。
つまり、受験学年になってから対策を始めるのではなく、中学高校での積み上げが大切になります。

ご家庭でもできるサポートとして、1つは「体験機会への誘いや後押し」です。さまざまな選択肢を広げるために、多感な中高生の時期に体験をすることが大切です。前半でお話ししたプログラミングへの挑戦も、体験の1つといえると思います。
もう1つは「体験による学びや気付きを自分の言葉で語れるような親子コミュニケーション」です。体験をするだけではなく、お子さまが大切にしたい価値観を整理できるような機会を作ることが大切です。

※2 ベネッセ教育総合研究所「高等学校の学習指導に関する調査2021」学校で進路指導を行っていると回答した高等学校教員2,001名が回答。

「チャレンジスクール」は学びの変化に寄り添います

「プログラミングや推薦入試の対策をご家庭で手軽に行いたい」というご要望にお応えするため、ベネッセのオンライン習い事<チャレンジスクール>では9月に2つのサービスを新開講します。

<オンラインプログラミング>は実際に使うことができるアプリを作りながら、情報Ⅰで扱われている内容を学ぶことができる講座です。
ノーコードという技術を活用することで、プログラミング言語の知識を覚える必要なく、プログラミングで重要な考え方を身に付けることに集中して取り組めることが特長です。
部活や勉強と両立できるように、1本の動画は3分程度、2か月で1つのアプリが完成できます。
これまでプログラミングを勉強する機会がなかったかたや、過去につまずいてしまったかたにオススメの講座です。

<オンライン進路コーチング>はさまざまな世界で活躍する方のインタビュー動画で選択肢を広げ、キャリアコンサルタントによる個別コーチングで進路を選ぶ軸を発見できる講座です。
進路支援のプロであるキャリアコンサルタントがお子さま一人ひとりへ個別コーチングを行い、ご家庭や学校では話しにくい本音も引き出し、納得いく進路を見つけることにつながります。
また、毎月魅力的な社会人を動画で紹介し、ご家庭や学校の中だけでは知れない将来の選択肢に出会え、目標ややりたいことの発見にもつながります。
部活や勉強と両立できるように、毎月の動画は10分程度、コーチングも週15分程度のスキマ時間で取り組めます。推薦入試に向けた早期対策にオススメの講座です。

オンライン進路コーチングはこちらから

オンラインプログラミングはこちらから

プロフィール

谷本 祐一郎
(株)ベネッセコーポレーション 学校カンパニー 教育情報センター長

1985年、岡山県生まれ。2007年、(株)ベネッセコーポレーション入社。九州支社にて、大分県・熊本県・宮崎県の高校営業などを担当し、2016年より東北支社にて学校担当の統括責任者。2019年より現職。講演会・研修会の実績も多数。現在は、大学入試の分析、教育動向の読み解きや、全国の高校教員向けの各種セミナーを企画し、情報発信を行っている。

教育情報センターTwitter:@benesse_hs_info
教育情報センターYouTubeチャンネル

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • 頑張っているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みをもつ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

高1チャレンジ8月号は成績UPにつながった! 90.9% この夏合格基礎完成! 進研ゼミの夏期講座はこちら

この記事はいかがでしたか?

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A