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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
かたいおもちゃをなめません。今後の発達に影響はありますか?
6ヵ月になる女の子ですが、かたいおもちゃを口に持っていってなめません。おもちゃには興味があるようで、手を伸ばし、つかみ、いじって遊んでいます。
赤ちゃんはものをなめて刺激を受けると聞いたことがあるのですが、なめないことによって今後の発達に影響は出るのでしょうか?
おもちゃを使って赤ちゃんの興味を広げてあげましょう。おもちゃのおもしろさがわかると手でさわったり、なめて確かめることも増えてきます。
赤ちゃんは生後3ヵ月を過ぎると意図的に自分の指を口に持っていけるようになります。これは手と口の協応動作ができるようになった証拠です。
5ヵ月ごろになると赤ちゃんは自分から手を伸ばして近くにあるおもちゃをつかみ、何でも口に持っていこうとするようになります。このころになると視覚や聴覚がさらに発達してきますが、それと合わせてさわったり、なめたりしてものを確かめているのです。周囲のあらゆるものに関心を示し、目、耳、口、手などの身体感覚器官をうまく使い、盛んに探索活動をします。なめることが少ない赤ちゃんは確かにいます。でもなめないからと言ってその後の発達に支障をきたすことはありません。
まったくおもちゃに関心を示さない、おもちゃに手を伸ばさないということであれば心配ですが、おもちゃをいじって遊んでいるようでしたら問題はありません。
おもちゃをじっと見たり、両手に持って振ってみたりおもちゃ遊びを楽しんでいるはずです。6ヵ月を過ぎてお座りができるようになると両手が自由になります。
おもちゃを使って赤ちゃんの興味を広げてあげましょう。そのためには赤ちゃんが興味をひくようなおもちゃを用意してあげることです。色がはっきりしていていろいろな動きのあるおもちゃは赤ちゃんの目をひきつけます。さらに動きに連れて音の出るものならばなおさら興味が出てくるでしょう。
赤ちゃんが持ちやすい大きさのものやいろいろな素材、感触のものを与えてあげましょう。そしておうちのかたが遊んで見せて、おもちゃのおもしろさを教えてあげることも大切です。
また、お子さんが使うおもちゃは清潔に保つよう心がけておくといいですね。