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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
臆病(おくびょう)で雨や風、雷などを極端に怖がり、耳栓をしたがり泣いてしまいます。成長すれば治るだろうと思っていましたが、1年半以上たっています。大丈夫でしょうか。
臆病(おくびょう)で雨や風、雷などを極端に怖がり、耳栓をしたがり泣いてしまいます。天気のいい日は窓を開けますが、風などの物音を感じると自分で窓を閉めに行き、夜寝るときはテレビをつけて外の音が聞こえないようにしないとなかなか眠りません。
成長すれば治るだろうと思っていましたが、1年半以上はたっているように思います。大丈夫でしょうか?
怖がらずにがまんできるようになるときが必ず来ます。焦らずお子さんの気持ちを受け止めたうえで安心させてあげましょう。
かなり怖がりなお子さんのようですね。乳児期のころから音に対する過敏さがあったのではないかと思われます。
音に過敏なお子さんは小さな物音で目を覚ましたり、特定の音をいやがるといったことがあります。しかし、過敏とは言っても程度の差はありますので日常生活場面で音に極端な反応がなければ心配する必要はありません。
雨、風、雷を怖がる状態が1年半以上続いているとのことですが、おそらくそのころにお子さんにとって本当に怖い思いをするようなことがあったのでしょう。
この「怖い」という思いは自分でこのくらいなら大丈夫と納得しない限りなかなか克服できるものではありません。お子さんが大丈夫と思えるまでにはまだ少し時間がかかるかもしれません。少々怖いという思いが残っても、泣いたりせずがまんができるように必ずなります。
幼稚園や保育園などの集団に入ると意外にすんなりと平気になってしまうこともあります。これはお子さんが集団生活の中でもまれ、自分の力でやりとげるという経験を積みながら徐々に自信がついてくるからです。
お子さんが怖がっているときには、まずお子さんの「怖い」という気持ちを受け止めてあげましょう。そしてしっかり抱き締めて安心させてあげてください。
怖くて緊張しているときにはだいたい体に力が入っています。抱っこして気持ちを楽にしてあげることと同時に、体の力も抜いてあげることが大切です。まわりの大人もお子さんの反応にあまり神経質にならないことを心がけてください。
外の音を聞かせないように、夜テレビをつけて眠らせているようですが、テレビには音だけでなく映像も出ていますので、寝るときにつけるのはあまりよくありません。むしろ好きな音楽を聴かせたり、おうちのかたのお話を聞かせるようにした方がよいでしょう。