-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 心とことば
毎日保育園や家でおもらしやおねしょをします。病院に行った方がいいのでしょうか。
毎日保育園や家でおもらしやおねしょをします。遊んでいるときや昼寝中、寝ていないときももらしています。
最初は去年の8月に弟が生まれたのでその影響かと様子を見ていたのですが(最初はわざとやっているような感じだったので)一向に治まらず、トイレに行くよと声をかけているのに出ないと言いながらその場でもらしています。おしっこが出ているのがわからず、気がついたら出ているような感じもするので、病気ではないかと心配しています。
弟が生まれたことでの一時的なもの、遊びに夢中だといった理由なら見守れるのですが、どうも違うような気もして不安です。病院に行った方がよいのでしょうか? 突然尿意がわからなくなったりするのでしょうか?
下の子ができたことや保育園での緊張などによる精神的なものも考えられますが、昼間の回数が多いことや夜尿も見られますので一度小児科にも受診されてはいかがでしょうか。
ご相談のお子さんは、夜のおもらし(夜尿)と、昼間のおもらしがあるようです。
夜尿は、この年齢では決して珍しいことではなく、30%くらいのお子さんに見られると言われています。年齢とともに少なくなってくる傾向があります。
昼間に尿をもらす場合には、精神的なものとして、下の子が生まれたりすると、今までできていた昼間のおしっこが、急にできなくなったりすることがあります(赤ちゃん返り)。同じように、今まで歩けていたのに急に歩かなくなったりすることもあります。
また、この年齢では遊びに夢中になり、とことんがまんするために、トイレに間に合わなくておしっこをもらすことがよくあります。
それ以外にも、自分の家のトイレには行けるけれど、家以外のトイレには入れないというお子さんもいて、がまんしているうちにもらしてしまうということもあります。
この他に、昼間も夜もおもらしが見られる原因としては、子どもの膀胱(ぼうこう)の容量が小さくて、尿がすぐにいっぱいにたまってしまって間に合わない場合、排尿のコントロールが十分発達していない場合、あるいはその部分に何らかの障害があるために膀胱がいっぱいになっても、尿意を感じないためにもらしてしまう場合があります。また、まれにはおしっこを抑えるホルモンの分泌が悪く、たくさんのおしっこが出るために、もらしてしまうこともあります。
ご相談のお子さんは、3歳6ヵ月なので、排尿機能が十分にまだ発達していないためと思われますが、ほかの原因の場合もあるといけませんので、一度専門医を受診なさるとよいでしょう。