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総合監修:二瓶 健次 先生
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病気と予防アドバイス - 心とことば
寝かせようとすると激しく泣いて拒みます。激しい雷の後からのような気がします。
2歳半の男の子です。寝かせようとすると激しく泣いて拒みます。ひどいときは寝室に行くのさえ拒み、必死で寝まいとします。午前1時ごろまで起きていたことさえありました。昼寝させようとするときも同じような状況です。きっかけで心当たりがあるとすれば、1週間前に激しい雷があり、ひどく怖がっていました。今度のようなことが見られたのはそれ以後だという気がしています。
このことについてアドバイスをよろしくお願いします。
これは一時的なものですので無理やり寝かそうとしないでください。それよりもおうちのかたとのスキンシップで安心感をもたせてあげることが大切です。
子どもが激しい雷や雨の音などを怖がることはよくあります。それが初めての経験ならなおさらのことで、ご相談のお子さんのように雷の体験のあとに寝ない状態になったのであれば、その恐怖心が影響しているのかもしれませんね。
落雷の大きな音はふだんから怖がりのお子さんや感受性の強いお子さんにとっては心臓が飛び出さんばかりの驚きかもしれません。
2歳を過ぎると日々の活動量が増えるのでさまざまな経験をするようになります。それと同時に楽しいことも怖いことも記憶していくことができます。
しかし、状況がまだきちんと理解できない年齢ですからただ怖いという思いだけが強く残り、寝ることに対して恐怖心をもってしまうのです。
子どもは本当に眠くなれば自然に寝てしまいます。
ただおうちのかたが必死に寝かせようとするとその気持ちを敏感に感じて余計に抵抗して寝なくなるものです。「眠くなればそのうち寝るわ」という気持ちでお子さんに接してください。おうちのかたに抱っこされていれば守られているという安心感をもちます。
だからと言っていつまでも抱っこでないと寝なくなると心配しないでください。
お子さんの様子を見ながら大丈夫そうであれば少しずつおうちのかたが添い寝をしたり、手をつないで寝るなど通常のかたちに戻していきましょう。静かな音楽をかけてあげたり、絵本を読んであげるといった工夫や、昼間十分に体を動かし楽しい思いをさせてあげることも大切です。
心も体も満たされた状態であれば徐々に恐怖心はとれていきます。