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卒乳への道のり

卒乳(1歳6ヵ月以上のときに卒業)

おっぱいに顔を描いて「バイバイ」。その後も執着なし。卒乳を経て親子共に成長できた気がします。

K.Nさん Hちゃん (体験談当時の年齢:1歳6ヵ月頃 女 第1子 神奈川県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

当時はまだ「1歳卒乳説」が根強く、生後1ヵ月で母乳指導を受けたとき、「あなたのおっぱいは子どもが吸いやすいから、1歳ぐらいには必ず卒乳するように」と言われ、とてもショックでした。案の定、わが子のおっぱいに対する執着心はかなり強く、周囲の友だちが次々に卒乳成功となる中、私だけが1歳を過ぎてもやめられませんでした。「どうしたらやめられるんだろうか」、と一時期はそればかり考えていました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

以前、母乳指導を受けた助産師さんに連絡をしたところ、「1歳でやめなくてもいいのよ」と言われ、とてもとまどいました。専門家の間でも母乳に対する考えは賛否両論あるようで、そのときの優勢な考えが育児観に反映してくるのかもしれないと感じました。「やめなくてもいい」と言われたことで気持ちが楽になり、それから半年たって、自分自身でもういいのではと判断し、決意したことで、思いきって卒乳に踏みきることができました。友人がやっていたのは、「おっぱいに顔を描いてやめる」という方法でした。顔を描くと、もうおっぱいだとは思わなくなるのだそうです。怖い顔を描くのではありませんが。わが家の場合、顔になったおっぱいを見て、「パイパイ、ない」と言い、その後はもうおっぱいをほしがることはありませんでした。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

卒乳は子どもにとってかわいそうなことだと思っていたのですが、実際に卒乳を終えてみると、子どもは「おっぱいのことなどすっかり忘れてしまった」といった感じで、こちらの方が「あれは何だったの?」と思ってしまうほど。なぜか、子どもは以前よりもたくましくなったように思えました。卒乳は、そのときはつらいけれど、親子ともども成長できる、ひと回りもふた回りも大きくなれることなのかもしれないと感じました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

おっぱいが大好きで、おっぱいに執着しているわが子を見ると、「これを奪ってしまっていいのだろうか」という気持ちになってしまうかと思いますが、おっぱいだけが母と子をつないでいるわけではないんですよね。おっぱいがなくなっても、母と子は強いきずなで結ばれていると、つくづく思います。卒乳するかしないかは、結局は母親が決めることになるかと思いますが、子育てにおけるひとつのステップとして、いい経験になると思います。

これから卒乳・断乳を考えていくおうちのかたへ

たけなが かずこ 先生

よく「1歳になったら卒乳を」と言われていますが、これは栄養的な面で1歳になったら大人と同じように3回食で栄養を採ることが大切ということなので、離乳食が順調に進んでいれば、たとえ1歳を過ぎておっぱいやミルクを飲んでいても無理やりやめさせる必要はありません。おっぱいは母親と子どもの関係を確認する大切な絆と考えていらっしゃるかたも多いと思います。親子のつながりを確認するという情緒的な意味合いとしては、1歳を過ぎてからもおっぱいを飲んでいても大丈夫です。

ただ注意したいのは、栄養をおっぱいに依存してはいけないということ。「栄養的な面と情緒的な面は別」と考えて、栄養は発育に合ったものをしっかりとりつつ、卒乳の時期については、お子さんのペースやお母さんの気持ちが納得できるタイミングにしていくことが成功の一番のポイントだと思います。

卒乳(1歳過ぎ〜1歳6ヵ月のとき卒業)

卒乳(1歳6ヵ月以上のときに卒業)

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