-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
最近、痛いとかいやしか言いません。手をかむのもくせになっています。どうしたらほかの言葉を話したり、かむのをやめるのでしょうか?
3歳過ぎの男の子ですが、最近では、痛いとかいやしか言いません。手をかむのもくせになっています。
どうしたらほかの言葉を話したり、かむのをやめるのでしょうか?
言葉が減ってしまう原因には発達の問題と心理的な問題があります。お子さんの発達の経過によって対応が異なりますので小児科あるいは小児神経科を受診されることをおすすめします。
3歳を過ぎると言葉をどんどん吸収し会話も達者になってきます。
ご相談のお子さんは今まで話していたのに言葉がなくなり「痛い、いや」しか言わなくなったということでしょうか?
それとも言葉がなかなか出てこないということでしょうか?
現在までの経過がわかりませんが、発達は順調で会話もスムーズ、人とのコミュニケーションに何の問題もなかったのに急にしゃべらなくなった場合は、心理的な問題が考えられます。
お子さんにとってストレスとなるようなことがあると全体の活動量が減り、気力もなくなって不安傾向が強くなり、言葉も減ってしまうことがあります。あまりしゃべらなくなったのと同時に手をかむようになったのであれば、お子さんは不安を解消するために手をかんでいるのです。
この場合はお子さんの負担になっていることが何かを探し、リラックスできる環境にしてあげましょう。同じような状態が1ヵ月以上続くようであれば小児科を受診し、心理相談を受けられるとよいでしょう。
もともと、言葉を話していても表出できる言葉が全体的に少ない、会話になりにくいようでしたら小児神経科を受診してください。
発達に何らかの問題があると1歳、2歳で言えていた言葉を3歳前後あたりから言わなくなることもまれにあります。言葉で伝えられないために自分の要求が通らないと手をかんだり、あるいは十分な遊びができないために自己刺激としてかむという行為が見られることがあります。
言葉を伸ばすためにはまず物事の理解をさせていくことが大切です。適切な言葉かけやおうちのかたとのやりとりなど遊びの中で深めてあげましょう。
言葉が発達して自分の要求を言葉で伝えられるようになり、感情のコントロールもじょうずになってくるとかむことも減ってきます。