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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
絵本を読んであげてもあまり話を聞こうとしません。お話を聞いてもらうにはどうしたらよいでしょうか?
1歳になる女の子です。遊びのひとつとして絵本を読んであげるのですが、あまり話を聞こうとしません。それよりも、本をめくることが楽しいようで読んでいる最中も無理やりページをめくろうとします。このままでよいのでしょうか?
お話を聞いてもらうにはどのようにしていけばよいのでしょうか?
それと、おもちゃで遊ぶときもひとつのものに集中せずすぐに点々とします。「今はいろんなものに興味をもっている」と受け止めてよいのでしょうか?
集中するようにひとつのものだけを出しておけばよいと聞いたこともありますが、そのようにした方がよいのでしょうか? そうすると興味をもつ範囲が狭くなるような気がしますがどうでしょうか?
この時期は絵本を見るのもおもちゃ遊びもお子さんのペースを守ってあげましょう。あとはお子さんの興味をより引き出すようにおうちのかたが工夫してみてください。おうちのかたも豊かな感性でお子さんと一緒に楽しむことが大切です。
1歳を過ぎると絵本に対する興味も強くなってきます。
でもおうちのかたが読んでくれるのをじっくり聞くことはまだできません。それよりも自分でページをめくることが楽しかったり、次々と絵が変わっていくのを見て楽しんでいることの方が多いのです。
この時期、一緒に絵本を見るときは読み聞かせをしなければと思わないでください。
絵本の流れにこだわらず文字を読むのではなく、絵の名称を言ってあげたり、おうちのかたの言葉で少しオーバーなくらいの言葉かけをしてあげましょう。お子さんがページをめくるのに合わせて、ときにはおうちのかたがお話をつくってしまってもかまいません。
おうちのかたの言葉と絵が結びついてくると、自分でページをめくりながらおうちのかたが何か言ってくれるのを待つようになります。
おもちゃについてですが、おうちにはおもちゃがたくさんあるのでしょうか?
たくさんあれば、あれもこれもと目移りしてしまいますね。でも、おもちゃでじっくり遊べないからといってひとつのおもちゃに限る必要はありません。
極端に多すぎる状況でなければ子どもはいろいろなおもちゃで遊ぶことによってものを考えたり、探索心が育っていきます。
もしおもちゃが多すぎるようでしたら、お子さんが引っ張り出せるおもちゃの量を少し減らしてみることもいいでしょう。
また、子どもがじっくり遊べない理由にはおもちゃが発達に合っていないこともあります。お子さんにとってもう卒業!というおもちゃであったり、逆にまだ難しすぎるおもちゃの場合もあります。そうであれば子どもはなかなか集中して遊べません。
ぜひ、お子さんの発達に合ったおもちゃを選んであげてください。
まだ早いかなと思えるおもちゃでも、そのおもちゃ本来の遊び方ではなく、お子さんの興味をひくような遊び方をおうちのかたが工夫してあげることも大切です。