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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
歯みがきをいやがります。どうすれば仕上げみがきをさせてくれるでしょうか。
1歳8ヵ月の男の子ですが、歯みがきをいやがります。歯ブラシを与えるとかんでいますが、仕上げみがきをしようとすると、なかなか口を開けてくれません。
<こどもちゃれんじ>のビデオを見せて同じようにしていますし、日中で機嫌のよいときにしています。
仕上げみがき用の歯ブラシは子どもがかんでいるものと同じ種類で、毛先のまっすぐなものを使っています。いやがるのを無理にするとますます嫌いになると思い、口を開けてくれたときに、10秒でもいいからみがいているといった状況です。
どうしたら歯みがきができるでしょうか。
歯をみがく力が強すぎるのかもしれませんので、力の入れ具合を工夫してみてください。それと、気に入った味の歯みがき剤を使ってみるのもよいでしょう。
歯みがきに慣れるという点では大変よい方法をなさっていると思います。でもいやがるのは、歯みがき圧(歯をみがくときの力の入れ具合)が強すぎるのかもしれません。
一般に子どもの歯みがき圧の強さは、はかりの上に歯ブラシを当てた場合で300gくらいと言われていますが、小さい子どもほど歯茎もやわらかく弱いので、歯みがき圧が強すぎると痛いのです。それも上の前歯をみがくときにいやがるのであれば、上唇小帯(上唇と上の前歯をつなぐ筋)を強くこすっていることが原因です。どうしてもおうちのかたは“みがこう”と焦るので、ついつい強くなりがちです。初めは歯をみがくのではなく、歯ブラシを口の中に入れ、遊ぶことを目的にして、だんだん慣れてきたら歯をみがいてみましょう。そのときの歯みがき圧は100gくらいですので、秤の上に歯ブラシを置いて実感してみてください。また、気に入った味の歯みがき剤(フッ素入り)を使いそれを歯にぬるという感じで行ってみましょう。
子どもはうがいはできませんが、たとえ歯みがき剤を飲み込んでも心配ありません。気になるようでしたら、おうちのかたの歯ブラシを持っていない方の指にガーゼのタオルを巻いて口の中に入れ、それに吸い込ませるとよいでしょう。