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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
夜中にものすごく息んだ様子で泣くので「かんの虫」ではないかと言われた。このまま様子を見て大丈夫?
7ヵ月ごろから、夜中にものすごく、息んだ様子で泣き出します。それほど昼間に刺激があったわけでもありません。ふだんはよく笑う落ち着いた子のように感じているのですが、夜は別人です。「かんの虫」だと人に言われ、小児用のかんの薬など飲ませていますが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
夜泣きは必ず収まります。生活のリズムを整え、昼間十分に運動をさせてお子さんの好奇心を満たしてあげましょう。
自己主張が芽生えてくるとちょっと気に入らないことがあるだけで激しく泣くお子さんがいます。昔から「かんの虫がいる」「かんが強い」子どもと表現してきました。
お子さんが激しく泣くのは夜だけでしょうか? もし夜だけということであれば、それは、いわゆる「夜泣き」と言われる状態です。
夜泣きには、それなりに原因があって、子どもがそれを意思表示している場合がありますので、まず何か原因がないか考えてみましょう。
おなかがすいているのではないか、布団が重すぎるのではないか、暑い(寒い)のではないか、パジャマが窮屈ではないか、どこか痛いのではないか、便秘をしていないか、昼間に怖い経験をしていないか、ストレスはないかなどです。これらの原因がはっきりしない場合も多いです。どこかを痛がっているとか、呼吸を苦しそうにしているとか、熱があるとかといったことがなければ心配はありません。
夜泣きは心配ないとはいえ、毎日のように夜泣きが続けばおうちのかたも泣きたくなってしまいますね。住宅事情によっては周囲も気になります。しかし、お子さんによって時期は異なりますが夜泣きは必ず収まります。そう考えてこの時期を乗りきるしかありません。
泣き出したら抱っこしたり、少量の水分を与えたり、オムツを替えたりしてみましょう。「かんの虫」の薬を使うことでお子さんもおうちのかたも安定するようでしたら、飲ませてもよいでしょう。