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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
義父母が童謡のDVDやCD、ビデオを常に見せており、言葉を無理やり言うまで言わせています。このまま様子を見てよいのでしょうか?
1歳を過ぎてから言葉をたくさん言えるようになりました。義父母が童謡のDVD、CD、ビデオを常に見せており、言葉も言えないのに無理やり言うまで言わせています。
このまま様子を見てよいのでしょうか。言葉とはどうやって教えていくべきなのでしょうか。
言葉は教え込まれるのではなく、人に伝えたい気持ちが育ったり、話す楽しさを覚えることによって発達してきます。生活や遊びの中で言葉かけを十分にしてあげましょう。
1歳半ごろになると、ものに名前があることがわかり言葉への興味が強くなってきます。これからは簡単な質問に答えることもできるようになってくるでしょう。
言葉を獲得する大事な時期には、よりよい言葉の刺激を与えてあげることが大切です。
その一つとしてDVD、CD、ビデオなどは決して悪いものではありません。しかし、長時間見せ続けたり、無理やり言葉を言わせることは避けた方がよいでしょう。
言葉は教え込まれるものではなく、人に伝えようとする気持ちが言葉を生み出し、話す楽しさを知ることによって育っていきます。子どもが言葉を獲得していくには発達に応じた豊かな経験をさせてあげることが大切です。
見る、聞く、さわるなど五感を使って遊ぶことにより物事の理解を深め、さまざまな発達をしていきます。遊びながら状況を言葉にして聞かせたり、簡単な言葉のやりとりをするなど言葉をかけながら一緒に遊んでください。おうちのかたからの言葉かけによって、お子さんは言葉をたくさん覚えていくのと同時に、そのもののイメージもつくっていきます。また、食事のときやオムツ換えのときなどちょっとしたタイミングでの言葉かけも大切です。
同じ場面でもお子さんへの言葉かけがなく黙ったままのおうちのかたもいれば、「だめ、やめなさい」など禁止や阻止の言葉が多いかたもいます。
どのような言葉かけをするかはおうちのかたの感性によりますが、おうちのかた自身が感じたことをお子さんにわかりやすく話してあげてください。そしてお子さんが伝えてきたことはしっかり受け止めてあげましょう。おうちのかたが言葉を返してくれることで、お子さんの話す意欲が増し、話す楽しさがわかってきます。
お互いの気持ちのキャッチボールによって言葉はより豊かなものになります。