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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
3歳になりましたが、会話ができません。どうしたら言葉を言えるようになるのでしょうか?
3歳になりましたが単語を20程度言えるだけで、会話ができません。また、言葉を覚えようという気がないのかオウム返しができず、「さかな」と言っても「フンフ」、「ちょうだい」と言っても「フッフー」など適当に答えます。「ママ」すらも言えず、呼ぶときは直接手を取りに来ます。
こちらからの話は理解できているようです。どうしたら言葉を言えるようになるのでしょうか。
言葉の理解も含め発達全般について専門家にご相談されることをおすすめします。
言葉の発達には個人差があります。一般的に男の子は言葉が遅いと言われているために、そのうちしゃべるようになるからとのんびりされている場合があります。
言葉はそれのみが発達していくわけではなく、社会性、運動機能などさまざまな発達が絡んできます。ですから言葉が遅い場合は言葉だけに目を向けるのではなく他の発達がどうなのかもチェックしなければなりません。言葉は人とのコミュニケーションの手段ですから社会性の発達は重要なポイントです。
おうちのかたへの愛着行動など「言葉を使う前の段階から、人との情緒的なかかわりがとれるかどうか」が言葉の発達には大きく影響してきます。そして、言葉をどの程度理解しているかも大切なことです。
日常生活の中で言葉の理解をしていると思っていても、実は何となくまわりを見ながら状況把握をして動いている場合があります。家以外の場所で同じことを言ったのにわからなかったということもあるのです。
理解力が十分についてこないと言葉が出てくることも遅れてきます。またほかには聴力や口腔(こうくう)内機能の問題で言葉が出てこない場合もあります。ご相談のお子さんの場合は出てくる単語も少なく、まねもまだじょうずにできないようですが、言葉になっていなくてもお話しするように言っていることはないでしょうか?
「さかな」を「フンフ」、「ちょうだい」を「フッフー」と言うとのことですが、お子さんが出しやすい音で少しまねをし始めている段階ではないかと思います。
単語のまねは結構難しい場合がありますので、いろいろな音を出す練習として動物の鳴き声やお水を出して「ジャー」という音をまねさせてみてください。
要求があるときに「ママ」という呼びかけがなく、お母さんの手を引っ張るという行動があり、もしかしたら言葉だけの問題ではないようですので、きちんと専門家に診てもらう事をおすすめします。