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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
耳掃除0歳9ヵ月
寄せられたご相談
耳掃除をいやがってやらせてくれません。家でのケアはどうすればよいのでしょうか?
耳掃除をいやがってやらせてくれません。お風呂上がりに、綿棒で耳の入り口を掃除しようと思いますが、耳に何か入れるだけで泣いていやがります。家でのケアはどうすればよいのでしょうか。
先生からのアドバイス
土橋 信明 先生
赤ちゃん用の細い綿棒で、耳の入り口付近の見える範囲をそっと掃除してあげてください。
耳あかを放置すると、耳の聞こえに影響したり、外耳炎の原因となったりする可能性がありますので、家庭でも可能な限り耳掃除を行う必要があります。耳の穴の深さは2〜3cm程度ですが、耳あかが出てくるのは外側の1/3からだけですので、外側の見える範囲を掃除していただければ十分です。
また、その範囲まででしたら、赤ちゃんに痛みを与えることはありません。赤ちゃんと遊んでいる、あるいはあやしている感覚で、週1回程度、お風呂上がりに、入り口付近を綿棒でそっとぬぐってあげてください。最初は多少いやがるかもしれませんが、無理をせず、痛い思いをさせないように注意していれば、やがては赤ちゃんも慣れて、綿棒の先が隠れる範囲程度まで掃除できるようになると思います。
それより奥の耳あかは、時間とともに徐々に外に移動してきますので、無理をして奥まで完全に掃除する必要はありません。なお、赤ちゃんの耳の穴は小さく、通常の綿棒では耳あかを奥に押し込んでしまうこともありますので、赤ちゃん用の細い綿棒を使用してください。
また、耳掃除の際に兄弟姉妹が近くにいますと、急にぶつかって来て綿棒を耳の奥に押し込んでしまい、外耳道や鼓膜を損傷することにもなりかねませんので、耳掃除の際には周囲の状況にも十分注意してください。
もちろん、耳掃除がどうしてもできないようであれば、遠慮せず、耳鼻科で除去してもらいましょう。