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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
目が回る経験をして以来、ぐるぐる回ることに恐怖を感じるようになりました。今後もトラウマとなって続くのでしょうか?
2歳半のころに初めて目が回る経験をして以来、ぐるぐる回ることに恐怖を感じるようになりました。
そのときはパニック状態になり大泣きしたため、抱き締めて落ち着かせましたが、その後、本人だけでなく友だちが回るのも怖いと泣き出し、ひどいときは電気のひもの揺れやお風呂のお湯が揺れるのさえダメなときもありました。
幼稚園に入園するころには大分落ち着いたようで安心していましたが、やっぱりお遊戯が始まるとすべてが怖くなり、幼稚園に行かないと泣くようになりました。ふだんの娘は多少感受性が強いところもありますが、積極的に友だちをつくれるタイプです。
これはトラウマとなって今後も続くのでしょうか?
お子さんが楽しいと感じられることがたくさんあれば恐怖感を覚えることも減ってきます。遊びや幼稚園のお遊戯もリラックスしてできる雰囲気をつくってあげましょう。
神経質で過敏なお子さんのようですね。誰でも怖い経験をするとしばらくは同じような場面で恐怖感を覚えます。
特に繊細なお子さんですとそれがトラウマ(恐怖に感じたことが心に残ること)となって反応が強く出たり、長く継続することがあります。
お子さんにとって目が回ることが怖い経験になると、回ることにつながることすべてが怖くなります。
友だちが回っていればそれを目で追うことになり自分の目が回っているように感じたり、電気のひもやお風呂のお湯が揺れるのを見ると体が揺れているように感じ恐怖感を覚えてしまうのです。
このような場合は「大丈夫だから」と言い聞かせても納得できるものではありません。
少しずつ時間をかけて慣らしていくことが大切です。楽しく何かに熱中できるものがあれば怖いと感じることも少なく、忘れていることすらあります。
体を使った遊びをたくさんさせて緊張を解きほぐしてあげましょう。そして少し回る要素のあるおもちゃがあればおうちのかたと一緒に楽しく遊んでみてください。
また、お遊戯が怖くて幼稚園に行かないと泣くようになっていますので、お遊戯の時間は先生についてもらい、部分的にまねる程度で無理にやらせることはしばらく避けてください。
やらなければならない状況におかれると余計に恐怖感が強くなります。
お遊戯の練習をおうちでできるところはして、安心感をもたせて参加できるとよいかもしれません。しばらく続く可能性はありますが徐々に落ち着いてきます。