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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
集団で体操やお遊戯をするとき、うちの子だけは動かずじっとしています。今後どのように療育したらいいのか教えてください。
集団で体操やお遊戯をするとき、彼女だけは動かずじっとしています。
先生が皆に「粘土を出してください」などの指示を出すと、ほかの子は理解して道具のある所へ向かうのに、彼女はじっとしています。理解、認知力が劣っているように見えます。
妊娠初期に私(母)がおたふくかぜにかかりました。今後どのようにしていけばいいか教えてください。
集団の先生に協力をお願いし、お子さんへの個別の声かけ、指示をしてもらいましょう。言葉の理解が悪いと感じられるようでしたら一度小児科を受診されることをおすすめします。
初めての集団参加はどのお子さんに取ってもとまどいがあります。
ざわざわした子どもの声に圧倒されたり、自分が何をしたらよいのかわからなかったりするのです。そのため何もできずにただみんなのすることを見ているだけということになってしまいます。
自分はやらなくてもお友だちがしているお遊戯や体操などに興味を向けているか、それともまったく興味がないのか。その場にいることを拒否したり、同じようにすることをいやがらないかチェックしてください。まったく興味がなく、その場にいることに抵抗を示すようであれば無理じいしないでください。
しかし、興味をもってお友だちのしていることを見ているのであれば、少し補助をしてあげることで輪の中に入ることができます。
おそらく言葉の理解がゆっくりで先生の指示がわからず、自分がどう動いたらよいのかわからないのかもしれません。そのような場合は先生が全体のお子さんへの指示のあと、「〜ちゃん、〜しようね」と個別にお子さんへ呼びかけ、もう一度わかりやすい言葉で指示を与えてもらうことが必要です。
そして可能でしたらしばらくは先生についてもらって集団に入れるよう促してもらうことが大切です。少しずつ自信がつけば徐々に先生の手を借りなくてもお友だちの輪の中に入っていけるようになります。
おうちでは時間があればおうちのかたが集団でやったお遊戯や体操などを一緒にやってあげましょう。集団の場でやらなくても見ながら覚えていることもあるはずです。それでしばらく様子を見てください。
なお、妊娠初期におたふくかぜにかかったそうですが、妊娠初期のウイルスの感染は風疹(ふうしん)やヘルペスなどが有名ですが、そのほかのウイルスでも胎児への影響はありうることです。しかし、今の様子が、妊娠中のおたふくかぜと関連しているとは考えにくいと思われます。
しかし、3歳になっていますし、もし生活の中でも言葉の理解が遅いと感じられることがありましたら一度小児科を受診し、発達検査、聴力検査などを受けられることをおすすめします。