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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 家庭での対応
児童館や公園で近づいて来る子に対して「いや」と叫びます。知らない人が来ると私の陰に隠れるので人見知りです。どう対応したらいいのでしょうか。
児童館や公園で近づいて来る子に対して「いや」と叫びます。ひどいときは泣き叫んで止まりません。知らない大人が来ると、私の後ろに隠れるので人見知りです。できるだけ子どもがいるところに出かけたいのですが、どう対応したらいいか困ります。1歳10ヵ月ごろからこの状態が続いています。
この時期だけなのでしょうか。この状態でも子どもが集まる場所に出かけるべきでしょうか。
子どもの集まる中に入れてあげることは大切です。お子さんが安心できる距離を保ちながら少しずつ慣らしていきましょう。
人見知りは社会性の発達のひとつで生後7〜8ヵ月ごろから始まります。
個人差があり、まったく人見知りをしないお子さんもいれば、2〜3歳ごろまで続くお子さんもいます。
これは環境と言うよりも恥ずかしがり、怖がりなど生まれつきの性格によることが多いようです。
ご相談のお子さんは1歳10ヵ月ごろからとのことですが、それ以前は普通にお友だちに近づいたり、さわったりすることができていたのでしょうか? 何かのきっかけでお友だちを怖がるようになることがあります。
例えばおもちゃの取り合いなどで、お友だちにたたかれたり突き飛ばされたりといった、子どもにとってビックリするような経験、怖い思いをすると、それを引きずりしばらくほかの子どもや大人までも怖がるお子さんがいます。
そうした原因がはっきりしている場合は無理に子どもの中に入れず、ひどく泣き叫ぶときはいったんその場から離れ、しっかり抱き締めて安心させてあげましょう。「いや」と拒否してもおうちのかたに抱っこされていれば落ち着き、子どもたちがしていることをじっと観察する様子があれば、子どもたちから少し離れた所でおうちのかたと一緒に遊ぶのもよいかもしれません。
お子さんにとって安心できる距離を保ちながら少しずつ慣らしていくことが大切です。
お友だちの遊びが楽しそう、おもしろそうと思ったら子どもは自分からそこに近づいていきます。敏感なお子さんの場合は児童館や公園などたくさん子どもがいる場では刺激が強すぎ怖がってしまうことがありますので、ふれあう子どもの人数を少なくし、最初はお友だちひとりと遊ぶ機会をつくってあげることも必要です。
乳児期よりあやしても反応が悪い、人に対する興味が薄い、言葉の発達が少し遅いなど発達の心配がある場合は、社会性の発達の問題も考えられます。2歳半ごろまで様子を見て、人に対して過敏に反応しすぎる状況が続くようであれば小児神経科を受診されることをおすすめします。