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気が弱い

言いたいことが言えない子に、こんなふうに働きかけました

泣かないで気持ちを言葉にするように言い聞かせました。<こどもちゃれんじ>に載っていたお話も役立ちました。

M.Oさん Kくん (体験談当時の年齢:5歳9ヵ月頃〜6歳5ヵ月頃 男 第1子 大阪府)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

長男は新しいお友だちを作るのがとても下手で、性格も引っ込み思案の恥ずかしがり屋でした。年長で新しいクラスになってからも、家で遊ぶときはいつも、年中のときにクラスが同じだったお友だち4人とだけ遊んでいました。園での様子を先生に聞いたところ、「園ではいつも同じ子と遊んでいます」と言われ、私はそのことがずっと心配でした。小学校は幼稚園のときよりもっと知っている子が少なくなるので、「登校拒否でもされたら・・・」とか、「友だちができなくても学校を楽しいと思えるのかな?」など、不安に思ってばかりでした。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

自分の気持ちを口に出して言うより先に、すぐ涙が出てしまうので、「なるべく泣かないように」と家で言い聞かせました。弟とケンカしたときには、「自分がどうしたかったのか、その気持ちを弟に伝えてごらん」と言って、自分の心の中の気持ちを上手に表現できるよう練習させたりしました。その結果、自分の気持ちを弟に伝えることで弟も納得し、二人とも泣かずにすんだこともありました。<こどもちゃれんじ>本誌に載っていた「おもっていることをつたえよう」という話の登場人物と息子がとても似ていました。家に帰ってくるなり泣き出して、「ぼくは〜したかったのに、誰かが〜した」といった感じで、自分の思っていることをお友だちに伝えることができませんでした。このお話を一緒に読んで、「心の中で思っているだけでは誰もわかってくれないよ。ちゃんと声に出して言わないと」と言い聞かせました。「勇気を出して気持ちを伝えたら、自分も嫌な思いをせず、みんなで楽しく遊べる」ということを学ぶ良いきっかけになりました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

子ども以上に親の私の方が本当に不安でしたが、今では「学校に一番に行く」と言って誰よりも早く登校しています。効果があったと実感したのは、「仲良しのお友だちは誰?」と聞いて、別の幼稚園からきたお友だちの名前が挙がったときです。幼稚園時代には考えられなかったことで、本当にうれしかったです。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

幼稚園時代は他の子に比べて友だちの数が少なく、自分から声をかける勇気のない子どもでした。「もう年長なんだから」と子どもの力に任せるのではなく、親同士で約束をして交流する機会を持ったりすることも必要だったのかもしれません。私の場合「子どもを甘えさせてはいけない」との思いで、子どもに任せていましたが、親が何かきっかけを与えるなどして状況を変えてみることで、子どもにも別の世界が開けたのではないかと思うこともあります。また、私は心配しすぎるとつい口うるさくなってしまうのですが、親は大きく構えて見守っていくのがいいとも思っています。
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