-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 歯に関すること
歯並び0歳7ヵ月
寄せられたご相談
生まれたときから下の歯が2本生えていて1本はすでに抜けました。乳歯への影響がないかどうか心配。
7ヵ月になる子どもですが、生まれながら下の歯が2本生えていて1本は0カ月のときに抜けて、もう1本は揺らいでいるもののまだ残っている状態です。
乳歯への影響がないか心配です。
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
生まれながらに生えている歯を先天性歯(せんてんせいし)と言います。今、生えている歯を大事にするようにしましょう。
出生時から生後1ヵ月間に生えている歯を先天性歯(せんてんせいし)と言います。
先天性歯は、まれには過剰歯といって余分な歯が生える場合もありますが、多くは本来6〜7ヵ月ころに生える歯が早く生えてしまったものです。
したがって、先天性歯が抜けてしまうと乳歯は生えてこないことになります。先天性歯で問題となるのは、母乳やミルクなどを飲む際に赤ちゃんの舌下に潰瘍(かいよう)ができてしまう場合と、母親の乳首を傷つけてしまう場合です。
先天性歯には2つのタイプがあり、歯冠(歯の頭の部分)がきちんとできているもの(しっかりと歯のかたちをしているもの)と、まだ歯冠も歯根(根の部分)も十分形成されないうちに生えてしまうものがあります。ご相談のお子さんの歯は既に1本抜けてしまっているとすると、おそらく後者だと思われます。
ですから残っている歯も十分に形成されていないと考えられます。今後、自然に抜けてしまうかもしれませんが、大事にするようにふだんからかたいおもちゃを口に入れないなどを、心がけるといいでしょう。
永久歯はその下に形成されているはずで、6〜7歳ころには普通に生えてくると思われます。また、他の乳歯への影響はあまり心配なさらなくてよいでしょう。