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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 歯に関すること
歯ぎしり2歳
寄せられたご相談
何か食べているときに、かんでいない方の歯で歯ぎしりをしているのはどうしてですか?
何か食べているときに、かんでいない方の歯で歯ぎしりをしているのはどうしてでしょうか?
食べているときによく口の中をかんで泣くので、歯並びやかみ合わせが悪いのでしょうか?
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
ほおの筋肉の使い方が未熟なこと、力の入れ具合のバランスがとりにくいことから歯ぎしりをしていると思われます。今後、自然に直るでしょう。
大人の正常なかみ合わせは、片方の奥歯でものをかんだときに、反対側の奥歯はかみ合いません。
しかし、子どものかみ合わせは大人とは違い、ものを食べているときに左右の奥歯が同時にかみ合います。
さらに、乳幼児期では左右のほおの筋肉の使い方が未熟なので、力の入れ具合のバランスがとりにくく、ものを食べている方とは反対側でも、力強くかんでしまいます。そこで、かんでいない方で歯ぎしりをしていると思われます。
また、乳歯が次々に生えてきますが、そのときの違和感で強くかみしめ、食べていないときでも歯ぎしりをしていることもあります。
歯が生えそろえば自然に直ってきます。
一方、夜寝ているときに見られる歯ぎしりは、何らかのストレスが原因と言われています。歯ぎしりは、むしろそのストレスを解放するためとも言われており、ひどくなければ様子を見ていてよいでしょう。いずれやらなくなります。
あまりひどいときは歯ぎしり防止装置というものがありますので、歯科医に相談するとよいでしょう。
また、食べるときにほおの粘膜や舌をかんでしまうこともあります。多くは歯が生える途中で、上下の歯がきちんとかみ合わずすき間ができているところに、ほおや舌が入り込んでかんでしまうのです。歯がきちんと生えそろえば、自然にかまなくなります。