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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 歯に関すること
歯みがき1歳8ヵ月
寄せられたご相談
歯みがき粉はつけた方がいいのですか? 歯みがき粉を選ぶ際のポイントを教えてください。
虫歯にならないように歯みがき粉はつけた方がいいのでしょうか? また、子ども用の歯みがき粉にはどんな役割があるのですか?
歯みがき粉を選ぶ際のポイントを教えてください。
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
いやがらなければ、フッ素入りの歯みがき剤をつけた方がよいでしょう。
歯みがき粉はお子さんがいやがらなければ、できるだけ早くからつけた方がよいでしょう。
最近は歯みがき粉とは言わずに歯磨剤と言っています。それは歯みがき粉(研磨)という意味よりも、その中に含まれている薬剤の効果に期待しているからです。
したがって、歯磨剤にはフッ素や殺菌剤や酵素剤、止血剤などが入っています。
子どもの場合はフッ素入りをおすすめします。多くはフルーツなどの味がつけてありますので、子どもの嗜好(しこう)に合わせればよいでしょう。
また選ぶポイントとしては含有しているフッ素の濃度が500〜950ppmのものを選んでください。500ppm以下のものは効果が薄れるといわれております。
また歯磨剤は歯ブラシの植毛部(毛のついている所)の長さと同じだけチューブから出して使用します。フッ素の量は、歯ブラシの植毛部の長さだけ使うことを前提に調整してあります。
最初は少量(この年齢だと歯ブラシの毛先に爪の先くらい)から始めて、年齢が増すにしたがって少しずつ量を増やしていくとよいでしょう。
小さいお子さんほど歯みがきをいやがりますが、その際、歯ブラシはきれいにみがくためというよりも、歯磨剤を歯に塗る道具だと思ってもよいでしょう。
WHO(世界保健機関)は先進20カ国の子どもの虫歯を調べて、水道水のフッ素化など、ほかのどの因子よりもフッ素入り歯磨剤の売れている国ほど子どもの虫歯が少ないと報告しています。