現在上下4本ずつの歯が生えているけれど、下の歯が黒く大人の歯石のようです。雑誌で見たブラックステインの症状によく似ているけれどこのままで大丈夫なのですか？

子どもの歯の色は白いものであり、あまり色がつくことはありませんが、まれに茶色や黒色の着色が見られます。
お茶（緑茶やウーロン茶）をよく飲んでいると、歯に着色しやすい場合が多いようです。しかし、それが原因で虫歯になることはありません。
歯の色があまりに気になるようであれば、歯科医院で機械的に研磨してもらうと、すぐに取ることができます。ただし、研磨をする際に子どもが激しく動くと危険なので、歯科医院で落ち着いて治療を受け入れることができる（だいたい3歳ごろ）までは、無理に色を落とさなくてもよいでしょう。

ブラックステインとは歯に沈着した黒い色素で、細菌由来とも血液由来とも言われるものです。
成人性歯周炎の主な原因菌の中に黒色の色素を出す細菌があり、それが大人の黒い歯石となりますが、子どもの口の中には、一般的にこのたぐいの細菌はあまり存在しないので、子どもに黒い歯石がつくことはほとんどありません。
したがって、ご相談の黒い着色は、お茶などによるものと思います。　

※最近、ステインを化学的に浮き上がらせ、清掃剤とブラッシングで浮き上がったステインを落とす歯磨き剤も出ています。一度歯科医に相談し、試してみるのも良いでしょう。