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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 歯に関すること
歯みがき1歳4ヵ月
寄せられたご相談
昼間は歯みがきをする習慣がないけれど、それが原因で虫歯になるのでしょうか?
昼間は歯みがきをする習慣がないのですが、それが原因で虫歯になることもあるのでしょうか?
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
昼間は自浄作用がありますが、虫歯を防ぐ意味から言えば、昼間も歯をみがいて、習慣づくりを始めておくことをおすすめします。
歯みがきの習慣に関して、虫歯を防ぐ意味から言えば、食べたらすぐにみがくことを原則とします。
ですから、夜の歯みがきの習慣ができているのであれば、昼間も歯をみがいた方がよいと思います。
虫歯の原因は、歯の表面に虫歯の原因となる菌がついて、そこに食べ物に含まれる糖分が入って酸が作られるためです。その酸が、長い時間歯の表面についたままでいると、歯の表面が溶けてきます。したがって、歯についた汚れをすぐに落とせば、虫歯になりにくいと言えます。
また、歯の汚れは時間がたつと、粘り気が出て落ちにくくなります。ですから、歯みがきは毎食後すぐに行うのを原則とします。ただし、昼間はお話をしたり唾液(だえき)の量も多く、終始口を動かしているので、自然に口の中が洗われています(自浄作用)。
それに比べて、夜寝ている間は口を動かすこともなく、唾液の量も少なくなるため、汚れが長時間残され、虫歯になりやすい時間帯となるのです。
そこで、昼間よりも夜寝る前の歯みがきがすすめられています。
一般的には、小さいお子さんは歯みがきをいやがり、夜寝る前は特に眠くて不機嫌になりがちです。そんなときに口の中をいじられるのは何よりもいやなことでしょう。
そのような場合は、歯ブラシに慣れることを目的にして、昼間の機嫌のよいときに昼間の歯みがきから習慣づくりを始めるのもよい方法です。