うれしいときや興奮しているときなどやたらと首を傾け心配です。

首のすわりに問題がなく、ただうれしいときや興奮したときに首を傾けるということであれば、特に問題はありません。
そろそろお座りや寝返りができるようになるころです。とは言ってもまだ十分に筋肉が発達しているわけではありません。首を傾けるのは自然に体のバランスをとっているのかもしれませんね。

これから動きが活発になってくる時期なので、昼間ベッドの中だけで遊ばせるのではなく、赤ちゃんが遊ぶスペースをつくり、自由に遊ばせてあげましょう。体をたくさん使うことが体のいろいろな部分のバランスをよくしていきます。

首を傾けるという状態は、単なるくせで問題がないことが多いですが、ほかにもいくつかの状態で見られることがあります。
斜頚（しゃけい）と言われる状態は、首を傾ける筋肉の緊張のどちらかが強くて自然に首が傾く状態で、意識しないと首が傾く傾向が見られますが、お子さんの場合にはあてはまらないようです。
テレビなどを見るときに首を傾けたり、首を横に向けるようなことがありますが、これには斜視（目を動かす筋肉のアンバランスがある状態）などがあることがあります。まれに、発作的に首を連続して傾けるという状態があり、スパスムス・ヌータンスと言われますが、原因はよくわかっていません。1歳過ぎには自然に治るものでまったく心配はありません。
また、小脳などに病気があって、首を傾けることもありますが、この場合はほかに神経学的な症状が出ますので診断ができます。
このお子さんの場合は、元気にしており、ほかに症状がないようですので特に心配はありません。