二瓶 健次 先生

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プール熱2歳1ヵ月
寄せられたご相談

プール熱とはプールでうつる病気なのですか。かからないようにするためには、どんなことに気をつければよいですか。

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夏になると「プール熱」にかかったという話をときどき聞きます。うちの子はプールが大好きで、夏になると近くのプールによく行くので、行く度にプール熱のことがちらっと気になったりするのですが、プール熱とはプールでうつる病気なのでしょうか。
プール熱にかからないようにするには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。

先生からのアドバイス
末松 隆子 先生

プール熱はプールだけでなく、集団生活の中でもうつるので注意しましょう。予防策としては大人にもうつるため、手をよく洗う、家族でタオルの共用を避けるなどが大切です。

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プール熱とは、アデノウイルスによって起きる咽頭(いんとう)結膜熱という病気のことで、手足口病やヘルパンギーナなどほかの夏風邪と比べて症状が重くなります。
感染力が非常に強く、感染者の目やにや唾液(だえき)からうつり、それがプールの水を通してもうつることから、「プール熱」という名前がつきました。しっかり塩素消毒しているプールなら感染は防げますが、塩素濃度の管理が悪いプールでは集団感染する危険性もあります。
プールだけでなく、集団生活をしているお子さんはお友だちからうつる(もしくはうつす)ことが多いので、注意しましょう。

子どもだけでなく、大人にもうつりますので、手をよく洗う(特におむつ替えの後)、家族でのタオルの共用を避けるなどを徹底しましょう。

プール熱にかかると、39〜40度の高熱が1週間くらい続き、のどが赤くなり、場合によってはのどに白いうみがつきます。
また、白目が真っ赤になり、鼻水やせきが出ることもあります。高熱の時は、「細菌性の扁桃炎(へんとうえん)」との区別が難しいので、まずは病院を受診しましょう。
目の症状がひどい場合は、眼科を受診するとよいでしょう。
もしかかってしまったら、水分補給とのどに優しい食事を心がけます。高熱で食欲がない場合は、無理に食べさせなくても大丈夫。子どもの好きなもの、食べられるものを少しずつ、回数を多めにあげるようにしましょう。

感染力が強いウイルスなので、発熱などの主な症状がなくなって2日間は登園・登校ができません。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール


末松隆子

浜松医科大学卒業後、立川相互病院小児科を経て、現在、京王八王子クリニックに勤務。 ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患を得意とする。おむつはずれやアレルギー対策に関する講演も行う。2児の母。