肩や背中、すねの毛深さが気になります。むだ毛処理をするのであればいつごろから可能なのでしょうか。

幼い子どもはまだ自分が毛深いなんて思いもしないし、悩むはずもありません。
でも、家族の大人たち、特にお母さんがしきりに気にすると、早くから劣等感のようなものを植えつけられ、やがて自分でも気にするようになります。
本来、哺乳類（ほにゅうるい）は体温を一定に保つために、体中みんな毛が生えていたのですから、それほど気にする必要はないと思います。毛が濃いか薄いかということは、顔つきやスタイルが個人個人で違うのと同じように、個性のひとつです。

もし、本人が気にしてお母さんに言ってくるようになったら、毛が濃いのは決して悪いことでも、恥ずかしいことでもないこと、お父さんやお母さんに似たあなたの皮膚も何もかも全部大好きだということをよく言ってあげてください。
そして、本当に自らいやだと思うのであれば、脱毛することを考えてもよいと思いますが、皮膚の機能的なことや成長を考えると、どんなに早くても中学生以降がよいと思います。
そしてそのときは皮膚科か形成外科に相談するのがよいと思います。

ご相談では、1歳10ヵ月ごろになって急に濃くなったように思われるとのことですが、髪の毛も体毛も赤ちゃんの産毛のような軟毛から、次第にしっかりしたかたい毛に変わっていくころなのでそのように感じられるのだと思います。

また、予防注射をしたあとに濃くなるように感じられるとのことですが、これについては関連性があるとは思われません。もしかすると、予防注射の直後は、はれたりしていないか接種した皮膚の部位をよく観察するので、たまたまそのように感じられたのかもしれません。