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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - その他の症状
よくおちんちんがかゆいと訴えます。特に眠くなるとなるのですが、赤くはれてもいません。ムズムズ足症候群というものなのか、それとも精神的なものでしょうか?
よくおちんちんがかゆいと訴えます。しゃべれるようになったころからたまにあったのですが、最近は毎日のように言っています。特に眠くなるとなるのですが、最近は昼間でもなります。見てみても赤くもはれてもいません。医者にも連れて行き寝つきがよくなるような薬をいただいたのですが、相変わらずです。
ムズムズ足症候群というのを最近知り、私も主人も子どものころにそれがあり、つらかったのですが遺伝でしょうか? それとも精神的なものなのでしょうか? 集中することができなくなるので、大好きな絵を描くこともできなくなるくらいです。これから幼稚園に行くので心配です。
一度小児科で診てもらって、特に炎症などがないようであれば、様子を見てよいでしょう。
おちんちんがかゆいということですので、まず、おちんちんに炎症があるかどうかを調べる必要があります。
包皮炎といっておちんちんの先の包皮が炎症を起こして赤くはれていることが最も多い症状です。このお子さんは赤くはれていないということですので、包皮炎ではなさそうです。
しかし、一度包皮をむいてみておちんちんの先(亀頭)が赤くなっていないか、あかのような白いものがたまっていないかを見ることも必要です。このような場合、包皮が赤くなっていなくても、かゆみを訴えることがあります。
男の子は、おちんちんに興味があり、しょっちゅうさわったり、いじったりしていますのでそのために刺激されていてかゆいということもあります。
包茎の程度が強く完全包茎(包皮をむいて先を出すことができない)でも、常におちんちんの先が刺激された状態でかゆみを感じる可能性がありますので、よく見てください。
膀胱炎(ぼうこうえん:膀胱の炎症)や尿道炎(おちんちんの中のおしっこが通る管の炎症)などで、おしっこの回数が増えかゆそうにすることもあります。この場合はおしっこの検査をすることによりわかります。
いずれにしても症状が続くようであれば、一度小児科を受診され、よく診てもらってください。
ムズムズ足症候群というのは、通常50歳代以上(まれに子供にも見られ、成長痛と間違われることもあります)の人にしばしば見られる症状で、夜寝てから下肢(ひざから下が多い)がムズムズしたり、かゆみを訴えたりときには痛みを訴えたりします。このために睡眠障害をきたすこともあります。遺伝的要因もあるといわれています。
ご相談のお子さんは4歳であり、おちんちんの先に限局しているようですので、いわゆる「ムズムズ足症候群」ではないと考えられます。