季節に関係なくビッショリと汗をかきます。

汗には、体温が上がったときに体温を調節するために額や体にかく汗と、精神的に緊張したときに手足にかく汗があります。
体温が上がったときには汗が蒸発することによって熱が放散され、体温が下がるようになっています。（汗は自律神経の働きで皮膚にある汗腺（かんせん）から出されています。）したがって体温が上がって調節する必要があるときに、たくさんの汗をかくことになります。

ご相談のお子さんは特に体温が高いということではなく、年中汗をかくということですので、低めの体温でも脳からの指令が汗を出すよう働いているのかもしれません。また2、3歳くらいまでは自律神経系がまだ十分発達していませんので、特に睡眠の状態で自律神経のバランスが崩れやすく、たくさんの汗をかくことがあります。このような場合は、特に心配はありません。

昔は「寝汗」といって何か慢性的な病気の症状と考えられたことがありますが、体重が増えなくてやせてきたとか、常に微熱があるということでなければ、最近はこのような病気はほとんどありませんので心配はありません。

また部屋の温度が高くないか、布団をかけすぎていないかなど寝ているときの環境もチェックする必要があります。
いずれにしても人は知らないうちにたくさんの汗をかいていますが、蒸発したり下着に吸収されて気がつかないだけです。下着や皮膚を常に清潔に保つようにしてください。