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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 皮膚に関すること
皮膚が乾燥する季節になると、ガサガサに荒れてしまう娘の肌。何かおうちでできるケアはありますか。
皮膚が乾燥しやすい季節になると、娘の肌はガサガサに荒れてしまいます。
これまでは特に何の対処もしてこなかったのですが、このままではいけないと思い始めました。おうちでできるケアにはどんなことがありますか。
乾燥している子どもの肌には、「保湿剤を使う」「入浴時にゴシゴシ洗いすぎない」「お風呂はぬるめ」「暖房で皮膚を温めすぎない」「衣類や寝具は皮膚に優しいものを選ぶ」、以上のようなことを中心に、おうちでケアをしてあげましょう。
寒い季節には空気が乾燥している上に、子どもの皮膚は大人より薄く皮脂が少ないため、より乾燥しやすい状態にあります。肌の状態をこまめに観察し、スキンケアをしてあげましょう。
積極的なケアの方法としては「保湿剤を使う」ことです。
おうちのかたも知っていらっしゃるかと思いますが、非常に乾燥している環境では、化粧水タイプのローションで水分補給をしても水分はどんどん奪われていきます。そこで水分を逃さないために、保湿成分配合のクリームや軟膏(なんこう)を使うとよいでしょう。
保湿剤を皮膚に擦り込むのでなく、皮膚に優しくかぶせるように塗りましょう。保湿剤がお子さんの肌に合うかどうか、一度塗って確かめてから使う方が安心ですね。
入浴時は「ゴシゴシ洗いすぎない」ようにします。石鹸(せっけん)をつけて洗うと、汚れと同時に皮脂も取れてしまい、皮膚が傷つきやすい状態になります。
特にナイロンタオルで強く洗うのはよくありません。石鹸の泡をおうちのかたの手に取り、優しくなでるように洗うのがよいでしょう。また、皮膚を頻繁に洗いすぎるのもよくないので注意しましょう。
お風呂上がりは、汗がひいたのを確かめて、早めに保湿剤でスキンケアをしてあげましょう。乾燥している皮膚は、温まるとかゆみが増します。
「お風呂のお湯はできるだけぬるめ」にし、「暖房で皮膚を温めすぎない」ようにしましょう。
最後に、皮膚に直接ふれる衣類や寝具は、チクチクと刺激のあるものは避けましょう。化学繊維を用いたものは静電気が起こりやすく、これも皮膚への刺激となります。「皮膚に優しい衣類や寝具」、なかでも肌ざわりのよい綿100%が安心です。